「今度こそ国民栄誉賞ものの快挙ではないか」との声も 佐藤琢磨が3年ぶり2度目のインディ500優勝
インディ500では琢磨はスタート直後からトップ争いを演じた(ホンダ提供)
インディ500は1911年に初開催され、仏ルマン24時間レース、F1モナコGPとともに世界3大レースに数えられるなど、モータースポーツの世界でも一目置かれている。F1ジャーナリストのルイス・バスコンセロス氏も「欧州の新聞でもインディ500で琢磨が2度目の優勝をしたことは大きく報じられている。インディ500は運良く1勝する可能性はあるが、2勝するのは至難の業だ」と分析する。
国民栄誉賞に輝いたスポーツ選手のうちプロ野球は4人、五輪は5人、大相撲2人。そのほか団体ではサッカーの女子W杯で優勝した「なでしこジャパン」が受賞した。スポーツ競技に優劣はないが、選ばれるのはその時の首相のさじ加減によるところが大きく、どうしても注目度の高いプロ野球、五輪に偏る傾向にはある。ちなみに昨年の全英女子オープンで初出場初優勝したゴルフの渋野日向子にも声はかからなかった。
琢磨の2度目のインディ500優勝は自動車産業を盛り上げることにもつながっているのだから、国民栄誉賞に匹敵する偉業だと信じたい。安倍首相も健康問題で今後の進退が注目されているが、仮に電撃辞任を決断するのであれば、その前に「置き土産」として琢磨に国民栄誉賞を贈ってはいかがだろうか?
[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]
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