なぜバド日本女子ダブルスは強くなったのか?躍進の立役者は? 世界トップ10に5組、東京五輪は2枠…

タグ: , , 2018/12/3

女子ダブルス黄金期

 近年、日本バドミントン界の躍進が目覚ましいが、とくに女子ダブルスは「黄金時代」といわれる。11月29日に世界バドミントン連盟(BWF)が発表した世界ランキングでは、日本勢がトップ3を独占し、10位以内にも5組が入る活況ぶりだ。

◆世界ランキング(18年11月29日時点)
※「」=ペアの愛称
【】=主な国際大会成績

1位 「フクヒロ」
福島由紀(25歳)/廣田彩花(24歳)
岐阜トリッキーパンダース
【17、18年世界選手権・銀メダル】

2位 「タカマツ」
髙橋礼華(28歳)/松友美佐紀(26歳)
日本ユニシス
【16年リオ五輪・金メダル】

3位 「ナガマツ」
松本麻佑(23歳)/永原和可那(22歳)
北都銀行
【18年世界選手権・金メダル】

6位 「ヨネタナ」
米元小春(27歳)/田中志穂(26歳)
北都銀行
【17年スーパーシリーズファイナル・優勝】

10位 「サクタカ」
櫻本絢子(23歳)/髙畑祐紀子(20歳)
ヨネックス
【18年カナダオープン・優勝】

(※以下、ペア名の呼び方は愛称で統一)

世界トップ10に日本勢5組、東京五輪出場枠たった「2」

 層が厚く、2年後の東京五輪ではメダルが確実視されている。ただ出場枠は最大「2」しかない。世界ランク順に決まり、来年春から選考レースが始まる。

 ランキングポイントの高い試合に出場するには、ナショナルチームの「A代表」に選ばれる必要がある。その試金石となる今回の全日本で、現A代表のランク上位4組に割って入ったのが、世界ランク10位のB代表「サクタカ」ペア。準々決勝で世界6位の「ヨネタナ」を破り、A代表入りを猛アピールした。日本勢のレベルが拮抗(きっこう)し、海外ツアーでは同じような〝下克上〟がいくつも起こるほど激戦だ。

オグシオ → フジカキ → タカマツ

 なぜ、女子ダブルスが強くなったのか。

  歴史をたどると2000年代に入り、人気と実力を兼ね備えた美人ペア「オグシオ」こと小椋久美子/潮田玲子の登場で知名度が一気にアップし、競技力向上にもつながった。12年ロンドン五輪で「フジカキ」こと藤井瑞希/垣岩令佳組の銀メダル獲得は、日本バドミントン界初の快挙だった。4年後のリオで「タカマツ」ペアが金メダル。

 王者として君臨していた世界ランク1位の座を奪ったのが、成長著しい「フクヒロ」ペア。だが今年の世界選手権では、「タカマツ」「フクヒロ」両ペアを「ナガマツ」が破って世界一に輝いた。

躍進の立役者は?

 躍進の立役者は、朴柱奉(パク・ジュボン)代表監督といわれる。

  2004年の代表コーチ就任以来、「ダブルスの神様」と呼ばれた技術や戦術を注入し、従来のシステムも改革。代表選手はこれまで海外で戦い、所属チームで練習していたが、日本代表合宿を強化の軸に位置づけた。
 例えれば、「フクヒロ」「タカマツ」が日々同じコートで実戦練習を繰り返し、世界トップレベルの競争からさらなる進化が生まれる。朴監督は何より「負けても悔しがらない」日本人選手の意識改革を求め、世界でも戦える自信と勝者のメンタリティを植えつけることに成功した。

 東京五輪に向け「タカマツ」ペアは言う。「今のままではオリンピックに出られないというのが正直なところ。もう今は日本人に勝つことを目標にした方がいいかもしれない」。五輪チャンピオンにも余裕はない。全日本を制した世界1位の「フクヒロ」ペアでも勝ち上がりは苦戦の連続だった。

世界ベスト10のうち、3組が東京五輪に出られない現実。世界より、国内を勝ち抜くことが難しい女子ダブルスのハイレベルな争いに注目だ。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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