「あれはどんな作家も書けない」球界レジェンド・金村義明氏が村上を大絶賛する理由
さらに2位以下を大きく離しながらホームラン争いを独走していた村上だったが、王貞治氏の持つ日本人選手最多記録となる「55号」をマークした後は足踏みが続いた。その点に関しても金村氏はこう見ていたという。
「対戦相手のチームは3位争いがかかっていましたからね。昔だったら消化ゲームが続くので、勝負を避けて敬遠なんかしたら、球場全体からブーイングが起こりますし、(その展開ならば)62本は打ってるんじゃないですかね。バレンティンをこさそうという雰囲気も出てきていたと思います。
ただ、正味の消化ゲームが2試合ほどしかなく、自身も打率争いがかかっていた中で欠場していた試合もあった。それでも最後自身でヒットを打ち、一打席余分に自分の力で増やし、最後に56号を打った。あれはどんな作家も書けませんよ」
結果的に最高のストーリーを演出したと語る金村氏。
今季圧倒的なバッティングを見せつけ、自身の大記録のみならずチームのリーグ2連覇、日本シリーズ進出へと導いた村上。
残すところは、達成すれば球団史上初となる2年連続日本一の栄冠のみ。
シーズン最後まで「村神様」発揮なるか、楽しみだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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