直球系120キロ台の今季初登板・・・どうなる斎藤佑樹
右ひじ靱帯(じんたい)断裂から復活を目指す日本ハム斎藤佑樹投手(33)が12日、イースタン・リーグDeNA戦(鎌ケ谷)で実戦復帰した。中継ぎとして6回から今季初登板。戸柱を右飛、嶺井と益子を三ゴロと、1回を3者凡退に抑えた。
昨年10月以来、269日ぶりのマウンドに「野球をやめなくちゃいけないと思ってから今日に至るまでは、野球をやらせてもらっている感謝を毎日感じていました。こうやって試合に投げられて、僕自身は幸せに感じました」と感慨に浸った。
投球内容は最速が132キロ。カットボール、フォークなどを交え、ツーシームなど直球系の変化球は120キロ台だった。「右肘はもう大丈夫です」と話したが、早実時代に150キロをマークしているだけに、球威不足は否めなかった。
ひじ靱帯断裂の治療法としてトミー・ジョン(靱帯再建手術)が有名だが、斎藤は自身の血小板を注入して組織修復する「PRP注射」を選択した。自己治癒力を利用する保存療法で、復活した投手には、高校時代に甲子園決勝で投げ合った田中将大をはじめ、斎藤隆、山口鉄也らがいる。
もちろん個人差があり、成功例ばかりではない。大谷翔平、田沢純一らはPRP注射をしても回復せず、結局リハビリに1年以上かかるトミー・ジョン手術を受けている。復帰登板で132キロの斎藤が今後、どこまで球速を戻せるかは不透明だ。
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