小林可夢偉以来の7年ぶりの日本人F1ドライバー誕生か?!その最有力とされる「角田裕毅」とは
F2でランキング3位につける角田裕毅の走り((c)Redbull Content Pool)
これと似た状況だったのがトヨタの育成ドライバーだった可夢偉だ。トヨタのF1参戦最終年だった2009年にスポット参戦で終盤2戦に滑り込みセーフで出走。10年からザウバー・フェラーリに所属できたものの、実働年数は09年を含めてわずか5シーズンだった。ちなみに先にF1デビューを果たしたトヨタ育成組の中嶋一貴は09年までF1に参戦したが、翌10年を浪人として過ごし、11年に日本のレースに舞い戻った。
欧州のモータースポーツ業界では角田を「ホンダの置き土産」とみなし、F1キャリアは21年の1年のみと予想する辛口の関係者もいる。
レッドブルの育成システムは実力主義で「情実」を一切排除しており、F1を走るアレクサンダー・アルボンや、アルファタウリのダニール・クビアトもいったんはレッドブルの契約を打ち切られた過去がある。ガスリーですら、レッドブルからトロロッソに降格させられるという煮え湯を飲まされた。角田も首脳陣をうならせる成績を残さない限り、あっさりと「戦力外」になる可能性はある。
その一方で念願のF1ドライバーとして飛躍できるビッグチャンスでもある。これまで日本人は鈴木亜久里、佐藤琢磨、可夢偉と3人がF1で表彰台を獲得したが、いずれも3位だった。F1シートを射止めたあかつきには、日本人初優勝を積極果敢に狙ってほしい。
[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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