“隠れた新人王候補”オリックスのドラ1・麦谷祐介に感じる伸びしろ
■自らの居場所を切り開く
仙台で生まれ育ち、中学時代は東北楽天リトルシニアの一期生。ドラフト1位でプロ入りと、エリート街道を歩むイメージがあるかもしれないが、麦谷はむしろその逆。自らの居場所を切り開いてきた印象だ。
高校は健大高崎に進むも部に馴染めず中退。地元・宮城の大崎中央に2年生から編入し、当初は「野球はもういいかな」と後ろ向きだったものの、新たな球友と汗を流して心を入れ替えた。実戦では持ち前の運動能力の高さを発揮し、大学は同じ東北の富士大に進んだ。
富士大では1年春からレギュラーに入ると、3年時には全国大会で青山学院大の二枚看板、常廣羽也斗(広島)と下村海翔(阪神)から本塁打をマーク。この頃には攻守のスケールの大きさにプロのスカウトから熱視線が送られていた。
現状は出たり出なかったりを繰り返しているが、出たら爪痕を残すのが麦谷の凄いところ。必ずや近い将来オリックスの屋台骨を担うだろう。今後の活躍次第では新人王の可能性だって十分ある。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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