湧き出る眠気の原因とは
[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]
『居眠り』が一番
カラーバーによる総合判定は▲良好でした。最低SpO2は午前1時56分に記録された「90%」でした。
睡眠の質を上げることは、生活の質も向上します。
「早寝早起き」は健康的な生活習慣のひとつです。私も早寝早起きの生活リズムを刻むようになってから、早いもので10年程経ちました。ところが最近、昼過ぎから活力の低下を実感するようになりました。昼間の肉体的パフォーマンスや思考能力の維持を妨げるもの。それは睡魔に襲われること、滾滾と湧き出る眠気なのです。まさしく睡眠時無呼吸症候群に診られる、代表的な自覚症状のひとつです。
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrom:SAS)は、文字通り睡眠時に無呼吸になってしまうこと。
そして脳がからだの酸欠状態を回避するために目覚めることで睡眠不足になり、昼間に耐えがたい眠気を引き起こしてしまうのです。そして仕事上のミスや居眠り運転等々、結局生活の質が落ちてしまうのです。
SASは日中のパフォーマンスに対する悪影響だけではありません。からだに危険な酸欠状態から脱するために脳が反応します。すると血管の太さが細くなって、心臓から酸素を運ぶ血液が血管を押す圧力、いわゆる血圧が上昇してしまうという。(※1)
SASは肥満体型の人が罹る割合が高い疾患と聞きます。BMI(Body Mass Index)は体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で表される肥満の判定基準です。私のBMIは「19」で、低体重と判定される域に近いので安心したものの、この眠気がどこから来るのか分かった訳でもない。何気なく「睡眠時無呼吸症候群」で広辞苑を引いて見たら、「高齢者は脳の酸素や炭酸ガスの濃度に対する反応の低下によって起こることが多い。」とありました。私も中高年なので興味を持ったのです。
睡眠中に酸素の欠乏状態になれば血液中の酸素飽和度も下がる。日本呼吸器学会が公表している解説書にもある通り、SASの簡易検査にパルスオキシメータの使用が手立てになる。(※2)