冬の脱水症をご存じですか 正しい水分補給と乾燥対策を学ぼう

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3.冬の正しい水分補給方法(※2)

脱水症状を防ぐためには、正しい水分補給の方法を意識しておくことが大切です。

摂取すべき水分量は、1日に1.5リットルといわれています。一気に摂取するのではなく、1日の中で少しずつ、緩やかに補給するようにしましょう。

また、とくに脱水になりやすいのは、お風呂の前や睡眠前です。そのため、お風呂の前後や寝る前、朝起きたときなどは、とくに意識して水分を摂取するようにしてください。

また、このとき飲む水は冷たいものではなく、常温のものがおすすめです。

4.冬の脱水症を防ぐ湿度対策

冬の脱水症の原因は乾燥にもあります。湿度対策を行うことも、脱水症を防ぐ上では重要になるでしょう。

4‐1.部屋の湿度は50~60%をキープする
部屋の湿度は50〜60%をキープしておくことをおすすめします。冬は乾燥しがちで、湿度が40%をきってしまうと、インフルエンザなどのウイルスも活発に活動し、免疫力が低下するなどのリスクも高まります。夏場の熱中症判断にも使える、温湿度計なども活用していきましょう。

4‐2.肌を保湿する
冬になると、乾燥による肌トラブルが増えるという方もいるのではないでしょうか。乾燥する前に、化粧水や乳液などでしっかりと肌を保湿するようにしましょう。また、肌が乾燥すると肌のかゆみにつながり、ストレスの原因にもなります。





5.からだの水分バランスを整えるには漢方もおすすめ(情報提供:あんしん漢方)

冬の脱水症対策には、漢方薬の服用もおすすめです。
脱水は、体内の水分バランスの偏りや、水分を吸収し調整する胃腸の機能低下が原因と考えます。
冬の脱水症を防ぐためには、「体内の水分代謝のバランスを整える」「水分の循環をよくして、体中に必要な水分を届ける」「胃腸の機能を回復し、水分の吸収をよくする」といった働きのある生薬を含む漢方薬を選びます。
漢方薬は根本からの改善を得意としているので、脱水になりにくいだけでなく、皮膚が潤い、疲労やストレスに負けないからだを手に入れることができます。
また、漢方薬は自然由来の成分でできているため、一般的に副作用が少ないとされています。

さらに、毎日決められた量を飲むだけでいいため、食事制限や運動などの面倒がなく、続けやすいというのも利点でしょう。

<冬の脱水症対策におすすめの漢方薬>

・五苓散(ごれいさん)(※3)
胃腸の働きを高めるとともに、水の代謝をコントロールする膀胱の働きを整えます。下半身のむくみや、泌尿器系疾患に用いられます。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)(※4)
からだの水分代謝を整え、胃の中の余分な水を取り去り尿として排出することで、胃腸の働きを高めます。むくみ、冷え症などに用いられます。

また、漢方薬にはさまざまな種類があるため、「なんだか難しそう」「どれを飲んだらいいかわからない」と思っている方もいるのではないでしょうか。
自分に合った漢方薬を服用しなければ、思ったような効果が得られないどころか、副作用が生じてしまう恐れもあります。

インターネット相談窓口を設けている「あんしん漢方」のようなサービスを利用して、薬効や副作用、漢方薬との相性、日常生活の養生法などを相談してみるといいでしょう。

●あんしん漢方

6.しっかり対策し、冬の脱水症に備えよう!

冬の脱水症を防ぐためには、こまめな水分補給や乾燥対策など、毎日の心がけが大切です。また、からだの水分代謝を整えるような漢方薬もあるため、気になる方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

【参照】
(※1)コラム「冬の脱水と電解質」東邦大学医療センター大森病院 臨床検査部
(※2)健康長寿ネット「水は1日どれくらい飲めば良いか」公益財団法人長寿科学振興財団
(※3)くすりのしおり「JPS五苓散料エキス顆粒〔調剤用〕」くすりの適正使用協議会
(※4)くすりのしおり「オースギ当帰芍薬散料エキスG」くすりの適正使用協議会

[文:あんしん漢方]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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医師 木村 眞樹子(きむらまきこ)

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。
自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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