百害あって一利なし?!タバコがカラダに与える影響とは
タバコの煙には、約4000種類の化学物質が含まれています。その中には、多くの有害物質や約60種類の発がん性物質があることは良く知られています。(※1)これらの物質がカラダに与える影響とはなんでしょうか。
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タバコがカラダに与える影響
●病気にかかりやすくなる(咽頭がん・肺がんなど・心筋梗塞・狭心症などの虚血性心疾患)
●胃・十二指腸潰瘍、歯周病
●妊婦の喫煙は胎児に悪影響を与える(低出生体重児など)
●吸い始める年齢が低いほど、病気になる危険性が高い(未成年の喫煙)
また、喫煙は血管を老化させてしまうので、老化そのものを進行させてしまいます。体内のビタミンは失われ、肌にもよくありません。そして、更年期障害の発症を早めるともいわれています。
以上のようなカラダに悪影響を及ぼす物質の中で代表的な有害物質があります。それは「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」です。
ニコチン
毛細血管から吸収され、抹消血管の収縮と血圧の上昇、心拍数の増加を促します。抹消血管が収縮すると手や足の血流量の減少を引き起こし、体温を下降させます。血圧の上昇は血管の内側の壁にダメージを与え、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)をとり込みやすくします。
タール
タバコの煙中の粒子相物質の総称です。フィルターを茶色に染める物質で水分やニコチンを含んだものが白色や薄紫色の煙になっています。この煙に発がん性物質が多く含まれるといわれています。
一酸化炭素
カラダの中にとり込まれた一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結びつきます。ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割がありますが喫煙により一酸化炭素と結びつき、酸素を運ばなくなるので慢性の酸欠状態が起こります。