ぽっこり下腹を放置すると危険?ヨガインストラクターが教える「腸活ストレッチ」
「ダイエットをしても下腹だけポッコリ出ている」
「下腹痩せしたいけれど、きついトレーニングは無理」
このようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
ポッコリおなかはスタイルが悪く見えるだけでなく、放置すると高血圧や糖尿病の原因になる可能性もあるといわれます。(※1)
しつこい下腹のお肉には、簡単ストレッチによるアプローチが効果的です。そこで今回は、下腹ポッコリを改善する「腸活ストレッチ」をご紹介します。
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1.下腹ポッコリの原因
下腹がポッコリ出てしまう原因は、主に以下の3つが考えられます。
1‐1.筋力の低下
下腹ポッコリになる原因のひとつに、加齢や運動不足による筋力の低下があげられます。(※2)
とくに、腹筋群や骨盤底筋群などのインナーマッスルは、日常ではあまり使われないため衰えやすい部位です。これらのインナーマッスルが衰えると、内臓が支えられずに下垂するため、下腹がポッコリ出る原因になるとされています。
また、腹筋の低下は便秘につながるほか、筋力の低下により基礎代謝が低下することもポッコリ下腹の原因になると考えられます。
1‐2.姿勢の悪さ
普段の姿勢の悪さも、下腹がポッコリ出る原因とされています。
猫背や巻き肩、反り腰などの悪い姿勢が習慣になるとからだの歪みを招き、筋肉が正しく働きにくくなります。これによって、姿勢を支える筋力が低下すると基礎代謝の低下を招き、余分な脂肪がつきやすくなるのです。(※2)
また、悪い姿勢によるからだの歪みは、血流の悪化や内臓機能の低下につながり、むくみや便秘を引き起こす原因になる恐れもあると考えられます。
1‐3.骨盤の歪み
骨盤の歪みも、下腹ポッコリの原因のひとつです。
骨盤が前傾すると、腰が反った反り腰の姿勢につながります。おなかが突き出るうえ、腹筋が正しく使われにくくなるため、筋力が低下して下腹がポッコリ出やすくなります。
また、骨盤が後傾すると背中が丸まった猫背の姿勢につながり、内臓が正しい位置に支えられず下垂して、下腹がポッコリ出る原因になるのです。
加えて、骨盤の歪みで骨盤周辺の血流が悪くなると、代謝が低下して脂肪がつきやすくなるので、下腹ポッコリにつながるとされています。
2.下腹ポッコリ改善にはストレッチが効果的
下腹ポッコリの改善におすすめのストレッチを2つご紹介します。ストレッチで普段お休みしがちな下腹周辺の筋肉にアプローチして、インナーマッスルの衰えや悪い姿勢、骨盤の歪みの改善を目指しましょう。
2-1.骨盤の歪み改善に! キャット&カウのストレッチ
骨盤の歪みを整えて姿勢を改善するストレッチです。背骨を動かして柔軟にすることで、自律神経を調整する作用も期待できます。また、おなかをしっかり引き締めて骨盤を動かすことで、インナーマッスルの強化にも役立ちます。
(1) 四つん這いになります。手は肩幅に、足は腰幅に開いて安定させましょう。
(2) 息を吐きながら、おなかをのぞき込むようにあごを引いて背中を丸めます。骨盤を後傾させて、おへその辺りを見てしっかりと息を吐き切ります。
(3) 次に、息を吸いながら、骨盤を前傾させて、胸を開いて背骨を反らせます。腰を反り過ぎないように、おなかをしっかり引き締めておきましょう。
(4) この動きを3~5セットを目安にくり返します。
2-2.おなかの筋肉を伸ばす! コブラのポーズ
おなかの筋肉を伸ばして胸を開くことで、普段縮みがちなからだの前側の筋肉にアプローチします。おなかをしっかり引き締めながら腰周りの筋肉を強化することで、姿勢の改善が目指せます。
(1) うつ伏せになります。脚は腰幅に開いて真っすぐに伸ばし、おでこを床につけて首の後ろを伸ばします。
(2) わきを締めた状態でひじを直角に曲げ、手のひらを胸の横につきます。
(3) 息を吸いながら、手のひらで床を押して顔と上半身を持ち上げ、胸を天井方向へ引き上げます。このとき、腰を反り過ぎないように、おなかにしっかり力を入れておきましょう。
(4) さらに手のひらで床を押してひじを伸ばし、おなかも床から浮かせます。この姿勢のまま30秒キープしましょう。