月経を知れば生き方も変わる③ ~定期健診で病気予防を。健康のためにすべきこと~

タグ: , , 2020/9/21

オンライン診療・相談をもっと身近に

Q :医療の新しい形として、厚生労働省はオンライン診療に関する規制を緩和しましたね。

中村:「コロナ渦ということもありますが、世界ではオンライン診療が急速に拡大しています。私自身は、病院でもオンラインでも、患者さんへの対応は変わりません。むしろ、対面の診察室では話しにくいことも、オンラインならぐっとハードルが下がって、気軽に相談できる印象すらあります。一概には言えませんが、時間を気にせずに話を聞いたり、情報を伝えたり、より専門的な知識を持つ医師と繋がることができるようになると思っています。日本では、まだまだオンライン診療は始まったばかりですが、私が携わっているアプリで診療、ピルが届く『スマルナ』というサービスでは、オンライン診察をしたり、生理やPMSなどの相談を受け付けていて、利用者も相談件数も増えています。」

Q :「スマルナ」とはどんなサービスですか?また、どのような相談が寄せられていますか?

中村:オンライン診察で、患者さまに合った低用量ピルを提案し、ポストに届けるというサービスです。ただ、決してピル処方が目的やゴールではなく、『生理・避妊で悩むすべての人のサポーターになる』というビジョンを掲げ、医療を身近な存在に感じてほしい、一人ひとりのニーズにあった医療を提供する、心と体が健康になるためコミュニティーの構築を目指しています。そうした想いから、アプリで無料相談を受け付けていて、最近は1日600件ほどのメッセージが届きます。妊娠したかもしれない、避妊をしたい、生理痛がキツイ、なんとなくの不調が続く、ピルを服用してみたい…などさまざま。相談内容に応じて、薬剤師や助産師など、適切な専門家が回答する仕組みになっています。相談だけで終わることもありますし、オンライン上で医師が診察したり低用量ピルを処方することもあります。また、話を聞いて必要と判断した場合は、他のクリニックや専門医への通院をすすめることもあります。選択肢のひとつとして、私たちスマルナに登録している医師・薬剤師たちは、生理や避妊で悩むすべての人のサポーターになりたいと思い、女性一人ひとりと向き合っています。」

 オンラインでの診療や薬の処方、低用量ピルの服用などは、あくまでも選択肢のひとつです。大切なのは心と体の健康のために、自分と向き合うことであり、生理中の不調、PMS、PMDDに悩む女性は本当にたくさんいて、絶対に「たかが生理」と思わないことです。ひとりで悩まずに専門医に相談し、一緒に解決策を導き出せれば、毎日の過ごし方、人生そのものを変えられるかもしれません。





※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません

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月経を知れば生き方も変わる① ~「ただの生理痛」その考えは間違い~ https://cocokara-next.com/fitness/knowing-your-menstrual-discharge-will-change-your-way-of-life-01/

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

医師 中村 葵(なかむら・あおい)

スマルナ医科歯科レディースクリニックOSAKA  https://smaluna-clinic-osaka.com/
アプリで診療、ピルが届く「スマルナ」 https://smaluna.com/

国境なき医師団に憧れ医師を目指し、ザンビア、インドでボランティアや教育支援などを行う中で、避妊や家族計画、予防医療の分野に興味を持つ。その中で、日本においても避妊や性教育の分野で課題が多くあることを知り、2020年4月より、主に若い世代への性教育や避妊へのアクセス改善のため、ユースクリニックの概念を日本に広げるべく活動している。

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