【ゴルファーのための食事学】栄養が『不足する』とヒトはどうなる?
特に女性は要注意『鉄』!
次は『鉄』です。鉄は体内で酸素を運ぶ役割を担い、細胞内のエネルギー産生に関わります。よって、鉄が不足すると疲労感や息切れなどに繋がることが分かっています。また鉄は免疫機能にも関わります。体調が優れないことが多い、と思っているゴルファーの皆さんは、鉄が不足している可能性があります。
骨を健康に保つ『カルシウム』
最後は日本人に不足しやすい栄養素の一つ『カルシウム』です。カルシウムは骨や歯の健康を保つとともに、筋肉の収縮に関わります。歯は食べ物を細かく砕き、消化しやすくする役割をもちます。よって、歯が不健康だと硬いものを避ける様になり、栄養バランスも偏りやすくなります。歯を健康に保つことが栄養摂取の1丁目1番地といえます!
また、カルシウムの十分な摂取が必要となるのは、特に幼少期や高齢者においてです。全身の骨は18歳頃まで成長を続けます。ここで骨の材料となるカルシウムが無ければ、骨の形はできても中身がスカスカで脆くなります。そして、18歳を過ぎても、骨は常に代謝しています。従来の骨を壊し、新しいものを作るサイクルがスムーズに回ることが重要で、材料となるカルシウムは不可欠です。老化によって代謝は落ちていきますので、高齢者は特に注意が必要です。
さらに、カルシウム不足の影響は骨粗鬆症やくる病などの疾患名がつくものだけではありません。肩こりや腰痛、手足のしびれ、けいれんなどが見られる場合も、カルシウム不足の可能性があります。特にラウンド中に足がつる、しびれるなどの症状にお困りの方は、体内でカルシウムを含むミネラルのバランスが崩れている可能性があります。血液検査等で確かめることができますので、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正値は変化します。
引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!
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[文:トータルゴルフフィットネス – ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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中島 遥
管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。