【医師に相談】PRP療法とは何ですか?

タグ: , 2024/11/6

Q:PRP療法の効果はどのくらい持続しますか?

PRP療法の効果の持続期間は、治療を受ける部位や症状、個々の治療反応によって異なります。一般的には数ヶ月から1年程度効果が続くことが多いですが、効果が薄れてきた場合や症状が再発した場合には、再度PRP治療を行うことで効果を延長させることができます。

Q:PRP療法はどのような症状に適していますか?

PRP療法は日本では肩、肘、膝、手、足といった関節及び筋、腱、靭帯といった軟部組織に対して行われています。特に膝や肘のさまざまな炎症性疾患や損傷に対して、組織の修復と炎症の抑制を通じて、痛みの軽減と機能の回復を促進する治療法として広く適用されています。

具体的には膝に対する適応症として変形性膝関節症、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)、半月板損傷、靱帯損傷、肘に対する適応症としてテニス肘(外側上顆炎)、ゴルフ肘(内側上顆炎)、靭帯損傷(肘内側側副靭帯損傷など)があります。

Q:PRP療法と他の再生治療との違いは何ですか?

PRP療法以外の再生治療として幹細胞治療があります。PRP療法は自身の血液を使って行う治療法であり、幹細胞治療は体の中にある幹細胞(体性幹細胞)を使って行う治療法です。幹細胞は、骨や軟骨、筋細胞、血管新生に関わる細胞などになることができる細胞です。自身の脂肪組織から採取した幹細胞を、体の外で培養して増やし、関節内に投与するASC療法(脂肪由来培養幹細胞療法)がおもに行われています。

ASC療法は軟骨損傷にしか使用できませんが、PRP療法は腱損傷、靭帯損傷にも使用することができます。PRP療法は比較的軽度の軟骨損傷に使用されるのに対し、ASC療法はより進行した軟骨損傷にも効果が期待できるとされています。

Q:PRP療法はどれくらいの期間かかりますか?年齢制限はありますか?

通常、PRP療法の一回の施術には約1〜2時間かかります。PRP療法は、多くの場合、数週間から数ヶ月の間に複数回の施術を行うことがあります。一般的には2〜3回の注射が推奨されることが多いです。効果は通常、数週間から数ヶ月かけて徐々に現れます。多くの場合、治療後1〜3ヶ月以内に症状の改善が感じられることが多いです。治療ができる対象年齢は高校生以上から受けることができ、採血と注射で完了する治療なので、基本的に年齢の上限制限はありません。

Q:PRP療法の治療後のケアはどのように行いますか?

PRP療法後のアフターケアは、治療効果を高め、回復を促進するために欠かせません。治療直後は安静と冷却が重要で、数日後から徐々に運動を再開します。長期的には、適切な運動と再発予防に取り組むことが推奨されます。医師の指示に従い、無理をせず慎重にケアを行うことが大切です。

Q:PRP療法の実績や効果を教えてください

疾患や重症度にもよりますが6割くらいの患者に効果が出るとの報告が多いです。変形が軽い場合は7割、軟骨のすり減りが進行しすき間がほとんどなくなってしまっている場合は5割ほどですが痛みの改善に関して、効果が見られない場合もあります。

この痛みの原因はモヤモヤ血管とよばれ異常な血管が原因だとわかってきました。PRP療法が効かない場合、別の治療法を調べてみてください。

<参考資料>
・関節外科 Vol.39 No.9(2020) 幹細胞・PRP・衝撃波−Biologic healingのエビデンス
・再生医療等安全性確保法における再生医療等のリスク分類・法の適用除外範囲の見直しに資する研究 中間報告





[文:オクノクリニック | モヤモヤ血管による慢性痛治療]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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