知っておきたい妊娠中の体重増加の目安
妊娠中の体重増加の目安
これまで妊娠中の体重増加の目安として、2006年に策定されたものが用いられていましたが、2021年3月に新たに「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」 として15年ぶりに改定されました。今回はこの指針をもとに体重増加の目安をお伝えします。
望ましい体重増加量は妊娠前の体型によって異なる
体重増加の目安は、妊娠前の体型(BMI)によって異なります。
BMIは<体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)>
で求められます。自分のBMIを計算し、目安を確認してみましょう。
【妊娠中の体重増加の目安】
妊娠前の体格/BMI/体重増加の目安
低体重(やせ)/18.5未満/12~15kg
普通体重/18.5以上25.0未満/10~13kg
肥満(1度)/25.0以上30未満/7~10kg
肥満(2度以上)/30以上/個別対応(上限5kgまでが目安)
※厚生労働省「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」より
15年前の指針と比べると、増やしてよいとされる体重の量が増えています。繰り返しになりますが、この表はあくまで目安であるため、自分の望ましい体重増加量については、産婦人科で医師に確認しましょう。
食事に困ったときに役立つ「妊産婦のための食事バランスガイド」
バランスのよい食事の目安として「主食・主菜・副菜が揃っていること」があります 。ご飯やパンなどの「主食」、肉や魚、卵などの「主菜」、野菜やきのこ、海藻類などの「副菜」が揃った食事が理想です。
でも、どんなものをどれくらい食べたらいいか、なかなかわかりませんよね。そのようなときは、厚生労働省が公表している「妊産婦のための食事バランスガイド」で、1日に何をどのくらい食べたらよいかの目安を知ることができます。主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の目安の量について、イラストでわかりやすく示されています。一度チェックしてみましょう。
体重管理には、毎日の体重測定が役立ちます。妊娠中はむくみやすいこともあり体重が変動しやすいのですが、1週間単位で比較して増減をチェックしましょう。
【参考・参照】
(※1)国立健康・栄養研究所 令和元年度 子ども・子育て支援推進調査研究事業 妊産婦のための食生活指針の改定案作成および啓発に関する調査研究報告書
(※2)公益社団法人 日本産科婦人科学会/公益社団法人 日本産婦人科医会 産婦人科診療ガイドライン―産科編 2020
厚生労働省 妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針
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[文:あすけん 管理栄養士 公開日:2021年6月14日]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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