【冷え性】足が冷えて眠れない理由
血液と体温の関係
血液には様々な役割がありますが、体温にもとても影響しています。
体の細胞に酸素や栄養を運び、老廃物を回収するように循環しながら、体内でつくられた熱を全身に伝えているのです。
人は外気温が変化しても体温を一定に保つ機能を備えています。
皮膚にある温度センサーが寒さを感じると、脳に伝わり、自律神経(交感神経)の働きにより血管を収縮させ、血流を減少させ体内の熱が奪われないようにしたり、ふるえを起こして熱を産生したりします。
寒い時にぶるぶる震えたことがあると思います。
あれは脳が体温をあげるために筋肉に運動をおこさせている反応なのです。
また、寒さを感じて交感神経が優位になると体はリラックスできなくなります。
そのため、冷え性で夜が寝付けない方は冷えで自律神経が乱れていることが大きな原因なのです。
熱の作られ方
そもそも体温(熱)はどうやって作られるのかを説明していきます。
冷えの原因は、運動不足や筋肉の衰えが原因と言われますがなぜか。
熱を作り出すのに大切なのが、筋肉と食事です。
まず食事についてですが、これは「食事誘発性熱産生」という働きが関わっています。
どういうことかというと、食事を摂ると体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となって消費されます。
食事をした後、身体がポカポカしたり、異常に熱くなった経験はありませんか?
それはこの「食事誘発性熱産生」によるものです。
しかし、だからといって食事の量を増やしたり回数を多くすればいいというわけではありません。
特に熱を生み出す役割があるのはタンパク質であり、よく噛んで食べることも熱産生の上昇が期待できます。
今の食事にタンパク質を摂ることとよく噛むことを意識して取り入れてみてください。
また、加齢や運動不足で筋肉が衰えると、食事誘発性熱産生は低下します。
反対に筋トレなどで筋肉を増やすと食事誘発性熱産生は高くなるとされています。
そこで次に大事なのがこの「筋肉」です。
筋肉での熱産生は安静にしている時でも全体の約20%を占め、運動を行うと著しく増加します。
筋肉量が多いと熱産生は上昇します。
座り仕事などで足の筋肉を使う機会が少ない方は足を積極的に使う生活(階段をたくさん使うなど)の工夫をしてみましょう。
足先が冷えるとなかなか眠れなかったり、霜焼けになって痛い思いをする方もいます。
上記のポイントを意識した生活で冷え性を改善していきましょう。
[文:JITANBODY 整体院(時短ボディ)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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