プロが伝授!作り置きOKレシピとNGレシピの比較まとめ
長持ちに不向きな食品は使わないで!作り置きNGレシピ
食品の腐敗という観点以外にも、美味しさには「味」「香り」「食感」「見た目」などが大事ですね。作り置きを作るときには、次のような食品はあまり向いていません。当日食べるメニューに回すなどして工夫をすると良いです。
ジャガイモのソテー(NG食材:ジャガイモ)
じゃがいもはPOFと呼ばれる独特な香りが翌日以降出てくるので、それが気になってしまう方も多いです。ジャガイモは茹でたて、作り立てが一番美味しく食べられます。
アボカドサラダ(NG食材:アボカド)
アボカドは空気に触れるとどんどん色が変わってしまいます。お酢を使って変色を防ぐことも可能ですが、数日間の作り置きでは、見た目の美味しさをキープすることが難しいです。
キャベツとモヤシの中華炒め(NG食材:キャベツ、モヤシ)
もともと水分が多いキャベツやモヤシなどの野菜は、調味料の影響で時間が経つと水分が出てきます。逆にニンジン、ゴボウなどの根菜類は比較的水分が少なく、その影響は小さいです。
魚のフライ(NG食材:パン粉)
揚げものやフライのようにサクサクした食感は、時間が経つことでどうしてもしっとりとしてしまいます。ジューシー感、しっとり感を楽しむような料理の方が、長持ちメニューとしてはふさわしいことが多いです。
2日以降も美味しさ継続!作り置きOKレシピ
料理が傷むのを防ぐためには、砂糖や塩を含む調味料でしっかり味をつけることと、酢を適宜活用することが大切です。また、長持ちメニューに不向きな食材は、なるべく早めに食べる料理に回してあげましょう。2日目以降も美味しく食べられる料理としては、次のようなものがおすすめです。
魚の南蛮漬け(OK食材:お酢)
「作り立てより、翌日の方が美味しい」料理の定番です。お酢をしっかり効かせることができ、醤油や砂糖でしっかりめに味を付けるので冷蔵庫保存でも非常に長持ちする料理。酸っぱいものが苦手なお子様がいらっしゃる場合には、砂糖の量を増やしてあげると酸味が抑えられますよ。
煮込みハンバーグ(OK食材:トマト缶、デミグラスソース)
表面にソースがかかったハンバーグよりも、煮込みにするとパサパサせず、ジューシー感も長持ち。トマト缶やデミグラスソースをベースに、コンソメやお好みのハーブ類で風味付けをしましょう。野菜を細かく切って水分を飛ばすように炒めてからハンバーグに混ぜ込むと、水っぽくならず、なおかつ野菜がたっぷり摂れる、成長期のお子様にもぴったりなメニューになります。
タンドリーチキン(OK食材:ヨーグルト)
ヨーグルトのおかげでpHが下がると、微生物が繁殖しにくくなるだけでなく、もう一つ嬉しいことがあります。それは、お肉のジューシー感が増すこと。お肉に含まれるタンパク質の保水性が上がり、しっとりやわらかな食感が長く続きます。カレー風味で、時間が経ってもお肉のにおいが気にならないのも美味しさのポイント。
エビマヨ(OK食材:エビ、マヨネーズ)
プリプリのエビは時間が経ってもあまり食感が変わりません。片栗粉をまぶして揚げ焼きにし、マヨネーズベースのソースで和えてみましょう。ネギやニンニクのように香味野菜を足して、風味高く仕上げるとなお良いです。マヨネーズもヨーグルトと同様に酸性の調味料なので、お料理が傷みにくくなりますよ。