2019年流行語大賞ノミネート! 「サブスク元年」を振り返る

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家賃や定期券、外食に内食、衣食住すべてがサブスク化される

井出 ここまで「サブスク元年」ともいえる2019年の動向についてお話しいただきましたが、その先にあるサブスクの未来予想図はどのようなものでしょうか?

杉山 今後、複合化していく可能性が挙げられます。シェアダインであれば、食に何かをプラスしていくといった進化の仕方があると思います。

井出 事業者側としては、アップセルやクロスセルでしょうか。

杉山 そうですね。利用者側にとっては便利なことが追加されていく、あるいは悩みのより深い部分での解決につながっていくことになると思います。多様化、複雑化、あるいは複合化の方向があるのではないか、と。

衣食住の分野でサブスクが広がっているという話が出たかと思いますが、最近とても興味を持ったのは、日本の不動産企業が欧州のMaas企業に出資したニュースです。「サービスとしての移動」を意味するMaasですから、電鉄系の企業がやるものとばかり思っていたところを、不動産業界が取り組む。たしかに、交通にとどまらず、住居やオフィス、あるいは飲食も含めて、エリアごとまとまって定額化されることも考えられるな、と。

井出 面白い動きですね。電鉄系では、すでに飲食のサブスクを取り入れたMaasの実証実験をスタートされている企業も注目されています。

杉山 電鉄系はもともと、エリアで抑えるという考え方が根づいていますよね。駅前にマンションを建てたり、ショッピングモールを作ったり、駅を中心とした沿線の文化圏を作ることに長けています。

さらに、サブスクサービスで借りた洋服を着て食事に出かける。食事も定額サービスを利用して、移動のタクシーやシェアサイクルも1枚のICカードやアプリで利用できるといった規模になっていく可能性もあります。そうなると大資本の世界で、本格的なサブスク時代に突入することになりますね。

井出 生活に関わるサービスをすべてサブスク利用するという世界もあり得る?

杉山 はい、家賃や定期券、外食を含めて、衣食住の変化に対するインフラが、すべてサブスク化される未来はあるんじゃなかと思っています。たとえば食事に関して、内食はシェアダインの出張料理が利用できて、外食は系列店が使えるといった具合に、支出の一定化ができるようになるかもしれません。

その意味でも、私はシェアダインに大きな期待をしているんです。情報の早いアーリーアダプターに留まらず、もっともっと早く成長してほしい、と。たとえば、コープの宅配サービスのように一般に広く使われるようになってほしいと思っています。

井出 シェアダインが目指しているのは、まさにそこなんです。たとえば、最初は珍しかったミールキットもすでに選択肢のひとつになっていますよね。内食の選択肢のひとつになっていきたいなと思っていて、いかに早くそこに到達するかが、目の前の課題だと思っています。

杉山 流行り廃りを越えて必ず生き残っていくサービスだと思っていますし、たとえば会員数200万人というように広く一般化するのが理想ではないかと思いますし、引き続き応援していきたいと思っています。

井出 はい、期待に応えられるよう、チーム一同精進したいと思います。本日はありがとうございました。

[記事提供:食の専門家による出張料理サービス「シェアダイン」(https://sharedine.me/)]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

一般社団法人 日本サブスクリプションビジネス振興会 事務局長

杉山 拓也(すぎやま・たくや)

食の専門家による出張料理サービス「シェアダイン」共同代表

井出 有希(いで・ゆき)

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