にんじんだけじゃない!?ビタミンAを適正に近づけるには?
ビタミンAをとり入れる際の注意点
健康づくりに役立つビタミンAですが、過剰摂取には注意が必要です。特に動物性食品に含まれるビタミンAはレチノールといい、肝臓に過剰に蓄積すると、健康へ影響を与える恐れがあります。
先ほど紹介したレバーはビタミンAのよい補給源となりますが、週に何度も食べたり、大量に食べたりするのは過剰摂取につながりかねません。週に1回程度を目安にとり入れるとよいでしょう。
ただし、にんじんやほうれん草などの植物性食品に含まれるビタミンAは、過剰症を起こす恐れがないとされています。色の濃い野菜はビタミンA以外にも、カルシウムや鉄を含むため、安心して積極的にとり入れましょう。
カロテンの過剰摂取による「柑皮症」は一過性のもの
にんじんやかぼちゃ、みかんなどのカロテン(ビタミンAの前駆体)を多く摂った場合に、皮膚が黄色くなる「柑皮症(かんぴしょう)」になることがあります。しかしこれは一過性のものであり、摂取量を減らすことで改善するとされています。
ひとつの食べ物ばかりとるのではなく、バランスよく食べるように心がけましょう。
ビタミンAは脂溶性であるため、脂質と組み合わせることで効率よく摂取できます。
【参考・参照】
厚生労働省 令和5年「国民健康・栄養調査」<https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45540.html>(最終閲覧日:2025/2/25)
厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2025年版)<https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html>(最終閲覧日:2025/2/25)
食品安全委員会 ビタミンAの過剰摂取による影響<https://www.fsc.go.jp/sonota/factsheet-vitamin-a.pdf>(最終閲覧日:2025/2/25)
藤井寺市医師会 柑皮症(かんぴしょう)<http://www.fujiidera-med.or.jp/mame/mame090626.htm>(最終閲覧日:2025/2/25)
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[文:あすけん 管理栄養士 公開日:2025年03月06日]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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