中国とのビジネス渡航の規制緩和にあたって
ただ、やはり開かれているようで開かれていないのが社会主義市場経済であるので、欧米や日本に比べるとロジカルに物事を進めにくい傾向がある。
そうなるとやはり属人的にならざるを得ないが、誰と組むかは重要なポイントだ。
経験上、最初を間違うと最後まで間違えっぱなしで頓挫する傾向があるように思える。
それはすなわち、戦略や戦術ではなく、誰と組むのか、パートナーとするのかということだ。
許認可等は政府系の人脈が有効だが、マーケティングにおいては既に実績や販路も持っている事業者とのタッグも重要だ。
バランスと言えば軽くなるが、この繋がりもまた多種多様であり、一点に依存しない組み方が出来るかも事業展開に関係してくるだろう。
昔から言われていることであるが、商品力は大事であるし、それだけで突破できることもあるものの、やはり本質は関係性で進捗を徐々に出していく市場であるという印象だ。
属人的ではあるが、それはもう前提にした上で、どういうパートナー達をどのように組み合わせ、どうリスク回避をするかが重要だ。
これまではどちらかというと、日本企業の中国との関わりについてコロナを通じて述べてきたが、次回以降、アフターコロナにおける中国企業の変化というものにスポットを当てていきたい。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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山本 岳志(やまもと・たけし)
SRBTechコンサルティング株式会社 取締役副社長 パートナー
一般社団法人亜洲一帯一路国際開発協会 総監
中国ビジネスに2001年から携わり、進出する側の経験も、今ではそれを支援する側の立場としても見識を積む。
新卒としてバンダイグループ企業(株式会社バンプレスト)にて、ゲーム開発の専門職として経験を積み、その後入社したモバイルコンテンツ企業(株式会社インデックス)では、ディレクターから部門長、制作子会社の代表取締役と中国子会社の董事副総理も兼務し、日中でのマネージメントを経験。
その経験を活かしてウェブマーケティング企業(株式会社アイ・エム・ジェイ)へ移り、経営企画職にて中国企業のM&Aに携わり、現在は中国に進出する企業の総合実務支援を行う現職にて、取締役副社長パートナーとして、業界問わずコンサルティングに従事。