キャッシュレス化は、はたして職場の生産性を上げるのか
■キャッシュレス化の果実を味わうためには
キャッシュレス化によってもたらされる果実の大きなひとつが生産性向上による人手不足の解消だと言われています。
ロイヤルホールディングスしかりサミットしかり、ITによるキャッシュレス化を進めている背景には、明らかに人手不足があります。
とはいえキャッシュレス化によって生産性が向上するには、働き手がキャッシュレス機器に対応できてこそ。
キャッシュレスサービスが増えれば増えるほど、習得しなければならないオペレーションが多岐に渡っていくわけです。
人手不足解消を目的としてキャッシュレスに取り組んだのに、逆に生産性が悪化したというような「残念な職場あるある」は、キャッシュレス興隆期のニッポンでは増えてくるんでしょうね。
キャッシュレス化によって生産性を向上させるためには、働き手がきちんと使いこなせるのか、リテラシーに対する想像力が極めて重要です。導入したら、ちゃんと教えてあげてください。
[記事提供:ツナグ働き方研究所(https://tsuna-ken.com/)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
平賀充記(ひらが・あつのり)
ツナグ働き方研究所 所長
1988年リクルートフロムエー(現リクルートジョブズ)に入社。「FromA」「FromA_NAVI」「タウンワーク」「とらばーゆ」「ガテン」などリクルートの主要求人媒体の全国統括編集長を歴任。 2014年株式会社ツナグ・ソリューションズ取締役に就任。2015年ツナグ働き方研究所を設立、所長に就任。2019年よりツナググループ・ホールディングス エグゼクティブフェロー就任。著書に『非正規って言うな!』『サービス業の正しい働き方改革・アルバイトが辞めない職場の作り方』(クロスメディアマーケティング)、『パート・アルバイトの応募が殺到!神採用メソッド』(かんき出版)、『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』(アスコム)。