【多様な働き方を研究するコラム】「ポイントカードはお持ちですか?」をめぐる論争
■ネット上でも大論争
このような日本人特有の忖度的コミュニケーションに小さい疑問を感じるのは自分くらいかと思いきや実は、この「ポイントカードお持ちですか?」確認問題は、ネット上でもかなり物議を醸しだしているテーマでした。
昨年の秋には、「客(ポイントカード持ってるかきかれるのうぜえ)店員(きくのうぜえ)」というスレッドまで立ち、すでに多数の苛立ちが表明されていました。
確認自体の面倒臭さへの指摘もあるのですが、多くの声からは、双方の言葉遣いへの違和感がやはりストレスの大きな理由であると伝わってきます。「お持ちですか?」→「大丈夫です」という返答に、「『いらないです』と笑顔で言えばいいように思います。
『大丈夫です』はかなり意味不明です。イラッとするのは私だけでしょうか?」というレジスタッフの声が上がっていますし、一方で、「大丈夫です」→「失礼いたしました」と謝られてしまうことに対し、「言われるたび、私は『店員を謝らせて平然と店を出る客』になってしまい、すっきりしません」というお客さんサイドの声もあります。