有名人とSNSでつながるように身近に。在宅診療で叶える自分らしい生き方
在宅診療は24時間365日対応のオーダーメイド医療
Q．在宅診療を選択することで叶えられることは？
内田先生）
私たちの在宅診療はオーダーメイドです。例えば、余命3ヶ月と診断され、残りの時間を自宅で過ごす選択をされた患者様。「旅行したい」という夢をお持ちなら、どうすれば旅行ができるかを考えます。「点滴はしたくない」という場合は、他の治療法を提案します。ガンを患っているけど「できるだけ自宅で過ごしたい」という場合は、10年間で5回の入院が必要な状態だったとしても、在宅診療を取り入れることで、入院回数を2回に減らせるかもしれません。できる限り患者様の希望を叶えるために、考え、治療していきます。
生き方と最期を自ら選択する時代へ
Q．将来を見据えて、いますべきことはありますか？
内田先生）
大切なことは、自分自身がこれからどう生きていきたいか、どういう最期を迎えたいかを、自ら判断し選択できる元気な時に考え、自分の想いを家族やまわりの人と相談しておくことです。そして、もし在宅診療という選択をしたならば、その考えや想いを在宅診療医に伝えてください。入院してから費用どうしようと保険について考えるのではなく、入院する前からしっかりと考えておくことが大切なのと同じように、元気なうちに意志を伝える必要があります。厚生労働省では、こうした取り組みを「人生会議」という言葉で啓蒙活動をしていますね。
在宅診療医は、病気の治療だけでなく、患者様が家で過ごす時間を長くし、誇りと尊厳に溢れる人生をまっとうできるように、看取りまでサポートするプロです。人生設計の中に、在宅診療という選択肢に加えていただきたい。そして、これからの生き方と最期について考えていただきたい、そう思っています。
～内田先生オススメ！～ 自宅でできる新型コロナウイルス感染予防
ドアノブや壁など、よく触れる場所にシールを貼ってみましょう。
触れないように意識することもでき、掃除・消毒を小まめに行なう場所も特定できますね。
手洗い、うがいと合わせて取り入れてみてください。
[記事提供：在宅診療・リウマチ科 ｜ 静岡ホームクリニック]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません
静岡ホームクリニック 院長（医学博士） 内田貞輔さん
日本在宅医学会 在宅専門医・指導医
日本プライマリケア連合学会 指導医
日本リウマチ学会 リウマチ専門医・指導医
日本アレルギー学会 アレルギー専門医
総合内科専門医
難病指定医師 肢体不自由児指定医師
緩和ケア研修終了医
2007年、聖マリアンナ医科大学卒業。2015年、32歳で静岡ホームクリニックを開業し院長に就任。2019年10月に三田分院（東京都港区）、同年11月に千葉分院（千葉市）を開院。在宅診療の底上げ、普及活動にも取り組む。
著書に、「1時間でわかる! 家族のための『在宅医療』読本（幻冬舎）」がある。
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