SNSを活用し、北海道の出張シェフを盛り上げる!
お子様を生まれても魚屋の仕事を続けられたのですね
パートとは言えプライドを持って仕事をしていましたので、子どもを産んでも踏ん張って頑張ろうと。1人目の子は2カ月くらいで保育園預けて働いていました。当時の店長さんの理解もあって、6時間の時短勤務で続けました。寝不足になりながらも「絶対次につながる」という想い働きました。
2人目は2020年の7月に生んだのですが、夫が北海道出身で地元に帰りたいと言っていて、私もそのつもりだったので、コロナ禍のなか強行突破。2020年の6月に北海道に引っ越してきました。結果的には良かったなと思いますね。
魚屋さんも、同じ系列の北海道支店で働き続けたいと店長に打診したところ、札幌のお店に異動ができました。それで2021年の4月に、産後復帰しました。
シェアダインの出張シェフに興味を持たれたのはなぜですか?
コロナ禍で労働時間が削られて全然働けなくなってしまいました。私の考え方としてはやはり、子どもと日中離れて働く以上は、それなりの報酬や能力向上が得られないとムダだと思い、副業としてでできる仕事を探し始めました。そのときに見つけたのがシェアダインでした。
シェアダインはもともとテレビで観たことがあり、「私もこういう仕事がしてみたい」と思い家事代行サービスなどを探していたんですね。そのときはまだシェアダインが全国展開していませんでしたが、何となく気になるのでとりあえず登録だけしました。確か2021年の7月中旬頃だったと思います。
初めてのお仕事はどのように依頼が来たのでしょうか
出張シェフになってから数カ月間予約が入らなかったので、自分で営業をかけました。子育て交流会に行った後のオンラインのアフターイベントで、たまたま仕事の話になって。そこには、ママサークルのとりまとめ役のような方がいらっしゃって、その方からお客様をご紹介いただけることになり、仕事が入り始めました。
私は最初のころから、他人がご家庭のキッチンに上がるのはハードルが高いと思っていました。そこでお仕事用のインスタアカウントをつくって「私は3時間でこんなお料理を何品つくれて、材料費はいくらくらいと視覚的に示しました。東京と違ってサービスが一般化していない地方では、自分から積極的に動いていかなければ、と考えたのです。
シェアダインのシェフになられて、意識の変化はありましたか?
当初は、ただの副業として出張シェフを始めたんですね。正直に言って、私自身の育児などに関するモヤモヤの解消という部分もありました。ところが子どもが2歳ちょっとなのに手術で入院しないと行けないというお母さんがいらっしゃって、1週間分の料理を作り置きがほしいという依頼がありました。
子どもと離れることは心配でしかたないと思い、その方と打ち合わせをして、子どもの大好きなモノばっかりでメニューを組み立てたら、すごく感謝されて。この出来事がきっかけで子育てで疲弊している方にも美味しいごはんを食べてもらいたい、必要な方にもっと届けたいという思いが強くなり、そこからギアを上げ、今年6月に魚屋さんを辞めてシェアダインに専念し7月からはシェアダイン1本で活動しています。
今後の目標については
今は「どうやったらシェアダインのシェフを広めていけるか」と、考えています。北海道ではシェフが足りません。私自身も「この人に頼めば大丈夫」と言われるように、もっと知ってもらえるように料理のレベルを上げていきたいですね。
シェアダインでは、全国でシェフを募集しています
登録しているシェフは、有名ホテルのレストランシェフ、星付きレストランシェフ、病院での指導経験のある管理栄養士、飲食店勤務経験のある調理師、保育園の給食室勤務経験のある栄養士、など経歴はさまざま。
現在約2,000名の出張シェフが登録・活躍中。
出張シェフのお仕事に興味がある方は、シェアダインへお問い合わせください。
[文:食の専門家による出張料理サービス「シェアダイン」]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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