安全登山シリーズその1「低体温症」は暑い日にもおこる
低体温症の原因
体が熱をつくる量と、体から熱が失われる量。
このバランスが崩れることで、体温は下がっていきます。
体から熱を奪うものは、主に次の4つ。
1、対流
風や空気、水など、体の周囲にあるもので熱が奪われます。山であれば、風と空気ですね。あまりいませんが、川にジャブジャブ入ってしまうのも後々考えると危険です。
2、放射
人間の体は赤外線をだしていて、日常では1番、この方法で熱が放散されています。熱は、温度の高い方から低い方へ移動していきますが、山ではほとんどの場合、体温より外気の方が冷たいため、だまっていても体温は下がります。
3、伝導
これは物を通じた熱の移動。例えば、休憩する際にどこかに座る場合。体より冷たい、岩や土の上に座っていると、接触したお尻から熱が奪われていきます。長時間座る必要があれば、マットを持っていくか、ザックやウェアをお尻に敷くといいです。
4、蒸発
運動すると、体は汗が蒸発する際の気化熱で体温を下げます。ウェアや体が濡れたままでは、必要以上に体温が下がるということ。暑くて発汗が多い日ほど、トラブルがあった場合のリスクが高いのは、こういう原因からです。
では、熱をつくるには?
体を動かすことです。動きを止めれば、体温は下がります。
動くためのエネルギーを補給すること、体温が維持できる範囲で休憩すること、
下山までの体力を考え、無理のないルートをチョイスしたり、同行者全員が疲れないペース配分、トラブルで動けなくならないよう、日ごろから体を動かしたり必要な装備をしていくことなどなどが大事ですねー♪
次回は、大事な部分、低体温症の予防について!
[記事提供:http://natural-city.com]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。