【スポーツメンタル】「賞金」がメンタルを左右する?
しかし、これって何かに似てませんか?
そうケイリンやゴルフなどで得られる賞金。
似てるようで似てないとも言えます。
お年玉は頑張る要素がありません。
生まれや地域差はあるかもしれません。
一方の賞金は本人の頑張りや才能に左右されます。
だから「健全ではないのか?」と思われがちです。
その上で、ある点では似てると思うのです。
それが「増える喜びよりも減る辛さ」になります。
増えていく分にはいいんです。
イケイケなのでモチベーションも高いです。
しかし、増え続けないのがお年玉と賞金の共通点。
ある時に頭打ちになるのです。
増えるよりも、減る方が辛いんです。
トップアスリートだと、確定申告後の所得税で引かれる時。
増えたのに、減る。
あの2月、3月の感覚と一緒です…笑
「減る」はお金に限らず、「人気」も同じ原理です。
最初は貪欲に頑張れるものです。
しかし年数を重ねると辛さが増えます。
お金のためではなく、競技を好きでやっているはずなのに・・・
お金のために競技を続けるマインドに次第になっていくのです。
そういった心理は、賞金が年収に直結するアスリート特有の悩みだと思います。
では、そういった罠にハマらないためにはどうしたらいいのでしょうか?
そこで思い出したいのが、競技を始めた理由です。
お金のために初めた人は、ほとんどいないと思います。
それくらいスポーツって、純粋な気持ちが宿ってます。
その純粋な気持ちを思い出したいのです。
思い出すだけでいいです。
それくらい大事なエッセンスがあります。
これを心理学では、内発的動機と言います。
この動機付けを大事にしたいのです。
真摯に向き合ってきた競技への熱い思い。
大事なんですよね。
[文:スポーツメンタルコーチ鈴木颯人のメンタルコラム]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会
代表理事 鈴木颯人
1983年、イギリス生まれの東京育ち。7歳から野球を始め、高校は強豪校にスポーツ推薦で入学するも、結果を出せず挫折。大学卒業後の社会人生活では、多忙から心と体のバランスを崩し、休職を経験。
こうした生い立ちをもとに、脳と心の仕組みを学び、勝負所で力を発揮させるメソッド、スポーツメンタルコーチングを提唱。
プロアマ・有名無名を問わず、多くの競技のスポーツ選手のパフォーマンスを劇的にアップさせている。世界チャンピオン9名、全日本チャンピオン13名、ドラフト指名4名など実績多数。
アスリート以外にも、スポーツをがんばる子どもを持つ親御さんや指導者、先生を対象にした『1人で頑張る方を支えるオンラインコミュニティ・Space』を主催、運営。
『弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉』『モチベーションを劇的に引き出す究極のメンタルコーチ術』など著書8冊累計10万部。