【スポーツメンタル】メンタルはスキルなのか?

タグ: , , , 2024/10/14

[文:スポーツメンタルコーチ鈴木颯人のメンタルコラム(https://re-departure.com/index.aspx)]

 スポーツメンタルコーチの鈴木颯人です。

「メンタルはスキルですか?」

という質問を受けることがあります。

本当にメンタルがスキルだとしたら、この世の中に「メンタルダウン」をする人がいないはずだと思うのです。

うつ病などの精神疾患の人にスキルを学ばせれば世の中の精神疾患患者は減っていくはずです。

それがなぜ減らずに増えるのか?

その私なりの理由をお伝えしたいと思います。

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メンタルスキルを持っていてもメンタルダウンする人がいるのは何故か?

2011年からスポーツメンタルコーチとして活動してきました。

昔は「メンタル」と言ってもピンとこない人が多かったです。

ここ最近では、数多くの場面でメンタルコーチやメンタルトレーナーの活躍が報じられるようになりました。

その中で様々なメンタル面における考え方がある事に気付きました。

その上で、「メンタルはスキルなのか?」とお問い合わせを頂くことがあります。

私としては数多くのアスリートを支え、科学的にも言えることが一つあります。

それは、「メンタルはスキルとは言い切れない」です。

つまり、「メンタルスキル」として捉える事でメンタルをよくしていける人もいれば、「メンタルスキル」を伝えてもメンタルがどうにもならない人が一定数はいるからです。

その最大の理由の一つに、「同じ人はいない」になります。

例えば、私たち日本人と欧米人では身体の作りが違ってきます。

骨格に限らず筋肉も違います。速筋繊維と遅筋繊維の割合が違うそうです。

さらには考え方も違います。個人主義の欧米人に対して全体の輪を重んじる傾向が日本人にはあります。

考え方の差は文化的背景や地政学的な背景もあります。

しかし、その中でも特に着目すべきは「遺伝子情報」です。

遺伝的な要素を抜きにして語れないことが多いのです。

例えば、一卵性双生児は一つの卵から2人の胎児が生まれます。

なので、遺伝子情報は限りなく似たものになるからです。

しかし、双子の性格は必ずしも一致するのでしょうか?

この分野について研究しているのが遺伝子学やパーソナリティー心理学になります。

遺伝的な要素も大切なのですが、それ以上にどんな環境で過ごしてきたか?

共有環境と非共有環境が重要になることがわかっています。

つまり、

どんな環境で育ってきたのか?
どんな人達が周りにいたのか?
どんな気候で過ごしたのか?

などが性格に影響してくるのです。

なので、環境面を無視したらメンタルはスキルだと言えます。

しかし、メンタルがスキルにならないのは環境から私たちは少なからず影響を無意識に受けるからです。

その環境に適応する為に私たち日本人が進化の過程で得たのがセロトニントランスポーターです。

脳科学的にとても重要なのがセロトニンです。

このセロトニンを届けるセロトニントランスポーターが日本人は遺伝的に欧米人との違いがあると考えられています。

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