【後編】年間1000枚カードを売り上げるトップ営業マンがユーチューバーに転身した2つの理由
こだわるのはあくまでも結果
YouTube事業を始めた当初は、社内からはもちろん、他社からも「YouTubeでカードのプロモーションをするなんて」「絶対に売れる訳ない」という言葉が飛び交ったそう。
それでもサイソン氏は、周囲からのプレッシャーに負けることもなく、見事に結果を出してみせた。
「営業って結局一番大事なのは結果。数字を出せば信用性がある。数字を出せば誰も文句は言えないですよね。
もちろん結果を出さないといけないというプレッシャーはありました。でも、僕そういうプレッシャー大好きなんで(笑)自分を窮地に追い込むことがめちゃくちゃ好きなんですよね」
「結果はともあれ、そこまでのプロセスが大事」という人もいる中で、とにかくサイソン氏が求めるのは「結果」。何故そこまで結果にこだわり続けているのだろうか。
「結局、結果しか評価されないからです。」
多分、ほとんどの会社で『お前めちゃくちゃ良い企画書作って、良い考えを持ってきたけど、でも結果だめだったよね』という人と『お前全然何も企画書だの提出物だのできないけど、結果出したよな』って人がいたら、後者が評価されると思うんです。これまでの経験から、会社の利益や売り上げに貢献した人が評価されると僕は肌で感じました。
結果を出さないと何も言えないし、何も評価してもらえないと思っているので、そこはすごくこだわりを持っています」
そんな結果にこだわり続け、実際に成果を発揮しているサイソン氏に、会社の理解も深い。
「僕、上司になった方に必ずいうのは、『僕の一番のマネジメント方法は、放って置くことです』と言っています。
『絶対に、あれこれ言わないでください。結果が出なかったら言ってください』と。
それに対し、今の上司も、『任せた』と言って放って置いてくれている。
そうなると、僕も、その上司の方は、僕のこと信用してくれているから、それに対し結果でかえさなきゃなって思うんです」
自身のやりたいことを理解してくれ、なおかつそれを実現させてくれる会社。
だからこそ、サイソン氏自身も、そんな会社へ感謝の気持ちを結果で返したいという。
「僕が今YouTubeをやらせてもらっているのも、会社や周りのメンバーの理解があってこそ。そういう人たちに対して、僕は恩返しをしなくてはいけないと思います。
その恩返しが何かといった時に、『会社に収益を持ってくる』、『会社の利益、知名度をあげる』ということだと思うんです。それは常に成し遂げたい。
いい意味で僕のことを信用してもらっているので、そう言った人たちに対して、僕は感謝を伝えないといけないし、実績で返さないといけないなと思っています」
失敗も勉強。死ぬわけではない
現在の1日のスケジュールはゲストとの打ち合わせやカード営業タイアップの打ち合わせ、さらには動画の企画・編集などSNS中心のスケジュールで過ごしているというサイソン氏。
最後に自身の仕事、そして自らの人生に対して、このように語ってくれた。
「僕、会社がめちゃくちゃ好きなんですよ。それは何故かと考えた時に、多分めちゃくちゃ好きなことをやらせてもらっているからなんですよね。
なので今、仕事を全く仕事だと思っていません。好きな事を仕事にしています!
僕、明日会社辞めろよと言われても、わかりました!って言えます。
そのくらい毎日後悔のないように過ごしています。
僕は何も武器を持っていない。でも、やるしかないんで。別に失敗したからと言って死ぬわけではない。正直失敗も勉強だと思っています。
お金つかって上手くいかなかったときも、勉強代だなと思うし。だから、僕の中で失敗を失敗と捉えていないかもしれないですね。ネガティブに考えることは一切ないですね。一生に一度の人生なので、悔いのないように生きたいです」
サイソン氏の生き方は誰にも真似できるものではないかもしれない。
ただ人生は1度限り。悔いなく生きる方法論は同氏のユーチューブから学べるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]