スポーツにおける緊張は味方か?それとも敵か?メンタルを整える方法
他にも2つあるのですが今回はこちらを取り上げてます。
ここで皆さんに考えてもらいことがあります。
それは、緊張が高まる時とはどんな時か?
を思い出して欲しいのです。
おそらく、行動してないときにグッと緊張感の高まりを感じる人が多いと思います。
「試合までの待ち時間」
「試合会場に行くまでの間」
「試合直前での控え室」
そう行った場では、どうしてもある状態になりがちです。
つまり、静止状態です。
静止しているときにほど緊張を感じやすいと思いませんか?
もちろん、それだけではないと思います。
しかし緊張はとても面白いと思います。
なぜならば、試合がはじまって何回かプレーすると緊張が緩む感覚を感じる人も多いからです。
なので、「緊張するなら体を動かそう!」と言いたいところです。
しかし、本当に体を動かすだけでいいの!?
という疑念が沸き起こります。
ここが私にとって、重要なところ。
射撃やダーツなど、身体をずっと静止しないといけない競技では身体は動かせません。
そこで、私が提唱しているのが「言葉の力」になります。
言葉の力というとプラス思考になるためのポジティブシンキングを思いがちです。
私もプラス思考が悪いとは思ってはいません。
しかし、プラス思考の中でもある前提条件があると思っています。
それが、「心からプラス思考になれてるか?」ということです。
いくらセルフトークの質を高めようとポジティブなワードを並べても心からポジティブになれてないならそれはプラス思考にはなっていません。
試合前にどんだけ胸を張って歩いてもスタートの瞬間に俯いていたら意味がありませんよね。
このような状況を「偽りの自分を演じてる」と私は言います。
この偽りの自分を演じている時間ほど辛いものはありません。
そういう選手ほど、緊張が余計に高まりがちです。
余計に緊張が高まるので過緊張になって最初の動作が思うように動かせない事例をよく聞きます。
あるモータースポーツで世界で戦う選手は試合前に極度の緊張状態に苦しんでました。
そして、スタートで何度も失敗を繰り返し「スタートが苦手」だったり、「スタートが下手」というレッテルを貼られてしましたい。
しかし、練習では抜群のスタートを決める選手だっただけにある意味では嘘なのです。
正しくは、「試合でのスタートが苦手」だったり、「試合でのスタートが下手」なのです。
ということは、感情のコントロールがキーになると思い私のところに訪ねてくれました。
そこで、ある言葉のワークをしたのです。
それが、「接続詞」を考えることです。
普通の方であれば、緊張するとこんな言葉を言います。
「大丈夫!」
「俺ならできる!」
「優勝するぞ!!」
という超前向きな言葉を自分に言い聞かせて緊張を高めます・・・。
それでハマればいいですが、緊張が高まりすぎると完全にアウトです。
そこで、この緊張を和らげるために「接続詞」を使いたいのです。
例えば、「今日の試合、うまく行くか不安だな・・・」などのネガティブな言葉が浮かんだらこんな逆接の接続詞を使って欲しいのです。
それが、「だけど・・・・」です。
もう一度行きますね。
今日の試合、うまく行くか不安だな・・・
だけど・・・
すると、自然とポジティブな側面を探そうとする自分がいませんか??
それ以外にも、
失敗しそうだな・・・
しかし・・・
すると、またポジティブな側面を探そうとする自分がいると思います。
この時のポイントは無理してポジティブなことを探そうとしないでください。
あくまでも、ネガティブな言葉を使ったら意識的に逆接の接続詞を使ってみてだくさい。
すると、自然と出るようになります。
ということで、まずは試してみてください。
ご参考までに。
[記事提供:スポーツメンタルコーチ鈴木颯人のメンタルコラム(https://re-departure.com/index.aspx)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
鈴木 颯人(すずき・はやと)
プロ野球選手、オリンピック選手などのトップアスリートだけでなく、アマチュア競技のアスリートのメンタル面もサポート。全日本優勝、世界大会優勝など圧倒的な結果を生み出すメンタルコーチングを提供中。