新型コロナウイルスによる主なスポーツ界への影響、世界ランキングにも影響?「東京五輪中止!?」のニセ情報拡散も…
新型コロナウイルスの脅威で、世界のスポーツ界も混乱している。感染による肺炎拡大を受けて、複数競技の中止、延期が決定。ネットでは「東京五輪中止!?」のニセ情報まで拡散し、一時はツイッターのトレンド(流行)ワードになった。
ウイルス発生源の中国では、1月までに8000人近い感染者、170人以上の死者が出た。世界にも拡大し、日本でも10人以上の感染が確認された。中国での感染者数は、同じく国内が発生源だった2003年流行の新型肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)を上回った。
国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪開催に向けて世界保健機関などと連携して対応していることを、ドイツの通信社が報じた。これを日本の情報サイトが「五輪中止か」の見出しで誤情報を流したことがフェイクニュースの発端だったようだ。
だが一都市に数十万、数百万人が集中するスポーツイベントは感染リスクが高く、対策は必須。五輪組織委員は「中止の事実はない」と否定したが、SARSは収束まで半年かかっただけに影響が懸念される。
2月に中国で予定されていた国際スポーツ大会は軒並み中止となり、開催地変更や延期など対応を余儀なくされた。世界陸連は3月に南京で予定していた世界室内選手権の来年3月への延期を発表。五輪出場権に関わる世界ランキングのポイントが得られるはずだった。五輪に関わる国際大会も多く、選手への影響は避けられない。
収束の気配が見えない新型コロナウイルス。半年後の東京五輪までに、引きずらないことを願うばかりだ。
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