五輪代表決定戦テレビ生中継がまさかの途中打ち切り・・・不満大爆発
抗議殺到も無理はない。
柔道の東京五輪代表を決める大一番を生中継したテレビ東京が、試合の決着がつく直前に放送終了したことに、不満の声が集中している。
男子66キロ級の阿部一二三(23)、丸山城志郎(27)による13日の特別試合でのこと。午後4時から5時15分までの放送枠で、開始から40分以上はこれまでの戦いぶりなどを振り返る内容だった。スポーツ中継が途中終了することは珍しくないが、今回は視聴者を待たせるだけ待たせておいて、もっとも大事な「運命の一瞬」を放送できずに途中で打ち切るという最悪の展開だった。
五輪切符をかけて決着がつくまで行う時間無制限の特別ルール。柔道の試合時間は4分間で、決着がつかなければ延長戦に入る。手に汗握る攻防が続いた一騎打ちは、延長20分という死闘の末、阿部が大内刈りの技ありを決めて優勢勝ちした。
テレビ東京の広報部は「これまでの柔道中継の実績を踏まえて、試合時間を想定しましたが、放送時間を超える大熱戦となり、試合終了まで放送することができませんでした。視聴者の皆様には大変申し訳ありませんでした」と謝罪した。
実況アナウンサーの苦労もにじんだ。試合が長引くにつれ「戦いはいつまでも続くのでしょうか」「我々の想像をはるかに超える死闘となっております」などと伝えていたが、放送終了の時間が迫り「大変申し訳ございません。まもなく放送を終了することになりますが、試合の続きはライブ配信をご覧いただきたいと思います」。最後にネットへの誘導情報メッセージを伝えたのが延長16分。ネット視聴できなかった多くの人は、約4分後に迎えた運命の瞬間を見逃し、テレビの前で不満を爆発させていたに違いない。