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感染対策への不安もさることながら、設備への不満も噴き出している。組織的なドーピング違反により国家としての参加ができないROC(ロシア・オリンピック委員会)のフェンシング代表チーム監督を務めるイリガル・マメドフ氏が、ロシア国営メディアに窮状を訴えたのだ。報道によると、1988年のソウル五輪から9回目の大会参加となるマメドフ氏は「個人的にこんな選手村のサービスには遭遇したことがない」「バスルームが狭い」「インターネットの接続環境が悪い」「アスリートが快適に過ごせる場所じゃない」などと批判し、「まるで中世の時代にあるようだ。21世紀の日本ではない」と指摘し、「われわれの選手たちが本当にかわいそうだ」と改善を求めたという。
大会組織委員会によると、ロシア側は有料で設置できるテレビや冷蔵庫などを申し込んでいなかったというが、20日に会見した組織委の橋本聖子会長は「早急に対応できるようにしていきたい」と釈明に追われた。大会終了後にマンションとして分譲される選手村をめぐっては、東京都が内装、設備新設と解体工事費約445億円もの巨額負担をするとしているのに、一体どうなっているのか。
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