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「探偵」になった元プロ野球選手 仕事の8割以上が浮気調査で警察に通報されたことも

タグ: , , 2018/5/26

「(両親の)浮気の事実がわかって離婚したら子供がかわいそうだなと。人を不幸にするための仕事なのかなと考えるようになってしまった」


 プロアスリートのセカンドキャリアで異色の道を辿った男がいる。横浜市内のスポーツラウンジ「WAI WAI」代表・竹下浩二(54)は横浜大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)で5年間の現役生活を終え、巨人で13年間打撃投手を務めた後、一般企業を経て37歳の時に探偵社で働いた。「興南高校の後輩に誘われたのがきっかけですね。その前の会社に1年半いたけど、体力的に限界だった。営業職だったけどミーティングで三日三晩寝ないのが当たり前。10日で体重が10キロ落ちて血も吐いて。先輩には申し訳ないけど辞めますと伝えて探偵業にいきました」。

 探偵の業務内容は浮気の調査が8割以上だったという。依頼者の恋人、配偶者が浮気した決定的瞬間を証拠で集めなければいけない。車を停められない場所もある。住宅街やホテルの近くでビデオを持ったまま張り込みで1日中立ち続け、警察に通報された時もあったという。「張り込みより尾行の方が楽でした。普通に堂々としていれば大丈夫なんです。例えば私たちが通勤で電車を使って移動する際に100人以上の人とすれ違っています。その人たちの顔を覚えていますか?誰とすれ違ったか気づかないものです」と振り返る。

 稼ぎも良かった。母親が当時2歳の時に別れた娘と43年ぶりに会いたいという依頼を受け、娘の居住先を突き止めて再会を果たした時もあった。「あなたのおかげだよ。本当にありがとう」と感謝された時はやりがいを感じた。だが、依頼案件は浮気調査が大半を占める。次第に自身の仕事への葛藤を覚えるようになった。「僕は子供が大好きでね。女性から浮気調査の依頼が多いので女性の相談員が話を聞いている時に、子供の面倒を見るケースが多いんです。なつかれると心が痛くなって…。浮気の事実がわかって離婚したら子供がかわいそうだなと。人を不幸にするための仕事なのかなと考えるようになってしまった」。次第に心のバランスが取れなくなった。探偵業を始めて2年が経過した時、心筋梗塞で倒れたのを機に辞めた。

 現在は横浜スタジアムの近くでスポーツラウンジを経営。お酒を作り、接客とすべて一人で行う。お店は午後6時に開店。お客さんがいれば翌日朝の5時まで営業することもある。老若男女問わず客層は幅広い。夜の飲食店に勤める女性の愚痴を聞いたり、DeNAファンと店内のテレビで試合を観たり、終電を逃したサラリーマンと人生を語り合ったりする。「挫折しても周りが助けてくれる。裏切られたり色々ありましたけど、人は大事にしないと。探偵の仕事もお店に来るお客さんが興味を持って話を聞きたがる。やってよかったですよ」と笑うと続けた。「人生は七転び八起きというけどもっと転んでいる。でも生きていれば何とかなるんです。幸せだなと思いますよ」。波乱万丈な人生だからこそ、その言葉には重みがある。


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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

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