令和最初の新語・流行語大賞は?お笑い関連では世間を賑わしたあのフレーズも・・・
今年話題になった言葉に贈られる「2019ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が2日に行われ、ラグビーW杯で8強入りした日本代表のスローガン「ONE TEAM(ワンチーム)」が年間大賞を受賞した。ラグビー関連ワードが流行語候補30語のうち5つを占めるなか、快進撃を象徴する言葉として「ONE TEAM」が選出された。
「世界に広がりつつある排外的な空気に対する明確なカウンターメッセージ」
勝っても笑顔を見せず「笑わない男」として、流行語にノミネートされた稲垣啓太(29)は「(ノミネートは)事故」と謙遜しつつ、「ONE TEAM」の受賞に「4年間作り上げたチームの文化が、ラグビー界だけではなく日本全国に認知されたのが非常にうれしい」。喜びのコメントはしても期待通り?笑うことはなかった。
「ONE TEAM」は、日本代表を率いるジェイミー・ジョセフヘッドコーチが3年前の就任時に掲げたテーマだ。代表メンバー発表時、チームに必要な選手を国籍問わず招集。31人のメンバーには7ヶ国15人が海外出身選手、初代表も半数以上いた。人種の違い、新旧メンバー、若手とベテランが混在するなか、一体感のある組織を目指して命名された。
当時は注目されなかった言葉が、今秋W杯の活躍で脚光を浴びた。見た目は外国出身が多い「多国籍軍」でも、心を1つにして格上を撃破する姿に、日本中が心を打たれた。今では安倍首相や小池都知事も使うほど。公式サイトでは、受賞理由として「世界に広がりつつある排外的な空気に対する明確なカウンターメッセージであるとともに、近い将来、移民を受け入れざるを得ない日本の在り方を示唆するものとなった」と伝えている。
またスポーツ界では、全英女子オープンゴルフで優勝した渋野日向子(21)の「スマイリングシンデレラ」がトップ10入り。選考委員特別賞として、今年引退したメジャーリーグ・マリナーズのイチロー選手が引退会見で話した「後悔などあろうはずがありません」が選ばれた。