老化に伴うオーラルフレイルに要注意!
[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]
お口と全身の健康はつながっています
摂食嚥下が良好だと食事も楽しい
立派な「のどぼとけ」飲み込むと動きますね
以前参加した健康日本21推進全国連絡協議会 第2回分科会のテーマは「フレイル予防」でした。
先ずフレイルとはどのようなことなのか?おさらいしてみましょう。フレイルとは、老化に伴う種々の機能低下が基になって、種々の健康障害に対する脆弱性が増加してくる状態です。具体的にいうと、体重が知らず知らずに減ってきて、原因も思い付かない疲労を感じる。運動をほとんどしないで、歩く速さが極端に遅くなる。握力も低下する。といったことが当てはまるとフレイル又はフレイル予備軍に該当するのです。
このような身体的フレイルの他に精神的フレイルや社会的フレイルもあることはお知らせしました。
身体的フレイルに関係した「オーラルフレイル」(口の衰え)についても講演されていました。最近摂食嚥下(食べ物飲み物を口に運んで飲み込むまでの動作)の障害により、誤嚥性肺炎に罹らないための予防について、よく見たり聞いたりしませんか?
東大高齢社会総合機構などが、千葉県柏市在住の要介護となっていない65歳以上の約2,000人を対象に、自分の歯の本数,噛む力が弱い,むせ易いなど6項目を追跡調査しました。すると調査開始から4年後では、6項目中0のグループに比べて、3項目以上該当するグループの方が死亡率が2.09倍、要介護となった割合も2.35倍と多かったそうです。
オーラルフレイルの進み方によっては、スムーズに飲み込む方法として、飲み物に「とろみ」を付けることが効果的です。お好みのとろみを付けてくれる自販機もお目見えしています。それだけ摂食嚥下で苦労されている方が多いのでしょう。私の知る介護施設でも、お世話する高齢者によってとろみの強弱を調整して、トラブルを回避するように配慮しています。