日本ソフトボール、カナダを下し、銀メダル以上確定! サヨナラタイムリーを決めた「女子ソフト界のイチロー」こと、山田の「勝利ルーティン」とは
色々な思いがこもった一打となった。ソフトボール日本代表は25日に横浜スタジアムで行われたカナダ戦に延長戦の末、1ー0のサヨナラ勝ち。先発の上野が6回無失点に抑えれば、続くリリーフの後藤も奪三振ショーを繰り広げるなど無失点リレーを繰り広げた。そして最後に決めたのが主将の山田恵里だった。
両チーム無得点で延長タイブレークに突入。無死二塁で始まった8回、日本は4番・山本が犠打を決めて、一死三塁に。カナダベンチは続く、藤田、山崎を故意四球で歩かせ、今大会、不振に苦しんでいた山田との勝負を選んだ。カウント0ー2とバッティングカウントとなったところで山田のバットが火を噴いた。打球はきれいに中前へ抜けてサヨナラ勝ち。女子ソフト界のイチローともいわれる山田だが、2009年WBC決勝の韓国戦で同じく中前へ決勝タイムリーを決めたイチローを彷ふつさせる、完璧なバッティングだった。
試合後は反省の言葉が口をついた。「今までの試合ではチームに迷惑をかけてばかりだったので、何とかチームに貢献したいと思っていた。正直今日が来るのが怖かった」。 2大会連続主将とチームから絶大な信頼を集める山田も今大会はメキシコ戦の落球(記録は安打)や勝負どころで代打を送られるなど、不調に苦しんだ。この日の打順は7番。「それでも使ってくれた監督の信頼に応えたかった」。満塁で回ってきた場面を振り返って「絶対自分が決めてやると思って打席に入った」。プレッシャーのかかる場面でしっかりと結果を残してみせたのだ。