原巨人 戸郷、高橋の乱調で「中5日構想」早くも「黄信号」か
若手のアピールが続く巨人投手陣で心配な状況も出てきた。
24日の楽天との練習試合(那覇)に3回から2番手としてマウンドに上がった左腕・高橋は先頭の西川にいきなり四球で歩かせると、その後、二盗を決められ、失点につながった。昨季のパ・リーグ盗塁王である西川に四球を与え、出塁を許すこと自体が「禁じ手」だが、その後も制球は乱れ3回5安打1失点。桑田投手チーフコーチも「彼はパワーピッチャーじゃないのでやっぱり制球力を上げていかないと」と昨季11勝をあげチーム勝ち頭となった若き左腕に成長を促した。
さらに厳しい状況が浮き彫りになったのは3番手として6回からマウンドに上がった戸郷だった。戸郷も高橋同様、制球が乱れ、3分の2を投げて5安打4失点と散々な内容。最終的にはライナー性の打球が下腹部を直撃し、緊急降板するアクシデントにも見舞われた。
桑田コーチは戸郷に関しても「(制球の)アバウトさは相変わらずですよね。2ストライクからど真ん中っていうのはあり得ないです」とバッサリ。見守った原監督も同じような失敗を繰り返す2人におかんむりだ。「1番心配している2人(高橋、戸郷)がなかなか、ね」と状態が上がってこないことを心配している。
そして先発ローテーション入りを期待している2人の乱調で黄信号がともり始めたのが、今季も継続を打ち出しているチームの「中5日構想」だ。これは昨年優勝争いが佳境に入った9月から本格導入。一方で態勢が整っていないところに急きょ導入したことで先発、中継ぎ陣とも疲弊を招き、V逸の要因ともされた。