疲労専門医が教える疲労と疲労感の違いとは?
日常生活の中で疲れやすい…と感じることはありませんか?「疲労」は放っておくと様々な疾患リスクがあるんです。早めに気づいて対策が取ることができれば自然と回復していきますが、「疲労感」がマヒして疲れていることになかなか気づきにくいものです。
そこで、疲労専門医が教える「疲労」と「疲労感」の違いについて、そして疲労回復をサポートしてくれるコエンザイムQ10について解説します。
疲労は体のアラートサイン
痛みや発熱と並ぶ三大アラートの一つである疲労。
疲労は普段から感じているものなので、痛みや発熱と比ベて気づきにくく、病気と自覚することが困難です。
疲れが溜まったまま放置すると様々な疾患につながるリスクがあるため、早めに気づいて対応することが大事。でも、気候の変化などの環境的な要因や忙しさのせいだと思ってガマンしてしまう人が少なくありません、と疲労専門のクリニック「ナカトミファティーグケアクリニック」院長、中富康仁先生は語ります。
疲労と疲労感の違い
疲労と「疲労感」は、切り分けて考えることが大切です。
疲労とはパフォーマンスが低下すること。疲労が溜まることで、普段なら問題なくこなせるような仕事をミスしたり、物忘れがひどくなったりするほか、肩こりや腰痛といった身体症状も現れます。
一方で、疲労感とは脳で感じる感覚であり、身体が出す危険信号ですが、身体に起きる症状ではなく感覚なのでマヒすることがあります。身近な例を挙げるとエナジードリンクなどでカフェインを摂取した時やアドレナリンが出る行動を取った時などは、疲労感がマヒして疲れていると感じにくくなります。
からだへのダメージと回復力のバランスが重要
身体へのダメージが回復力を上回っている時、疲労が蓄積します。その状態で頑張りすぎると、身体を回復する機会が失われ、慢性疲労へと繋がってしまいます。
疲労を感じた場合は無理せず休養をとり、回復することが大切です。