吉井体制1年目のロッテは苦戦の気配 侍コーチとの兼任で「投高打低」にどうメスを入れるのか
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ロッテが12月14日に来季のコーチングスタッフを発表した。今季のシーズン終了と同時に井口資仁前監督が辞任したのに伴い、コーチ8人も退団。新たに吉井理人監督の体制に切り替わり、陣容の公表は12球団では最後となった。
日本ハムでコーチ経験のある黒木知宏投手コーチ、今季まで楽天でバッテリーコーチを務めていた光山英和1、2軍統括コーチ兼統括コーディネーター、巨人で打撃兼内野守備コーチをしていた村田修一打撃コーチ、楽天でスカウンティングアドバイザーを務めていたサブロー2軍監督ら6人が外部から入閣した。
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コーチ未経験者はサブロー氏と、今季限りで現役を引退した投手出身の松永昂大育成投手コーチ。1軍コーチを来季も継続するのはヘッド兼打撃コーチとなった福浦和也氏、大塚明外野守備兼走塁コーチの2人で、顔触れが大きく刷新された。
ただ、前途多難の船出にはなりそうだ。野手ではレアード、マーティン、エチェバリアの3人が退団。守護神として期待されていた救援右腕のオスナもソフトバンクへ移籍することが大筋で合意となり、先発左腕ロメロも来季は韓国リーグに針路を取ることになった。
しかも、吉井監督は監督就任前に来年3月のWBCに出場する侍ジャパンの投手コーチに起用され、ロッテの監督をしながらWBCを戦うという兼任の形を続ける。2月下旬から侍ジャパンの強化合宿、さらに3月のWBC期間中は不在となるため、その間は福浦ヘッドが監督代理を務めるもようだが、戦力を見極めたい時期に指揮官がいないのは痛い。