10年後のドラフト答え合わせ 勝ち組は「意外な3球団」 単独指名&外れ1位がメジャーリーガーに大成
そして、この3選手の現在地はというと――。
高橋は、2019年こそ45試合に登板して存在感を示しましたが、通算4勝で2023年限りで現役引退。
平沢もロッテでは通算打率.190と本領発揮ならず、現役ドラフトで西武へ移籍。
高山は1年目の2016年こそ134試合の出場で規定打席に到達し、打率.275、136安打、8本塁打、65打点の好成績をマーク。セ・リーグ新人王に輝きましたが、その後は苦しみ、2023年シーズン限りで戦力外通告。現在はイースタン・リーグのオイシックスで再起を図っています。
一方、この年の出世頭は単独指名&外れのドラフト1位勢です。
青山学院大の吉田正尚はオリックスが単独で1位指名しましたが、その後の活躍については記すまでもないでしょう。レッドソックスの中心打者として活躍しています。
DeNAが単独で1位指名した駒澤大の今永昇太は「投げる哲学者」とも呼ばれるクレバーな姿勢でもファンに愛され、WBC日本代表としても活躍。昨季からはカブスへと戦いの場を移しました。
中日は高橋を外し、東海大相模のサウスポー・小笠原慎之介を外れ1位で指名。すると、ローテの一角として2021年からは4年連続で規定投球回数に到達。この春からナショナルズに移籍し、夢のメジャーで開幕へ準備を進めています。
阪神5位の帝京大・青柳晃洋(現・フィリーズ)、広島5位の西川龍馬(現・オリックス)ら、下位指名から中心選手が出ている点も、スカウトの慧眼と言えるでしょう。
今年のルーキーは近い将来、どんな評価をされるのでしょうか。活躍を祈るばかりです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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