楽天謎指名、巨人抽選15連敗、ビッグダディ・・・2021ドラフト総括

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◆史上初!公立高バッテリー1位
 高校ナンバーワン投手の呼び声高い市和歌山・小園には2球団が競合し、DeNA三浦監督が当たりクジを引いた。同校で高校通算43本塁打の強肩捕手・松川をロッテが単独1位指名。同一チームのバッテリー1位指名は77年江川(クラウン)袴田(ロッテ)の法大コンビなど7度目だが、高校生は史上初の快挙。同一高校の複数1位は桑田、清原(PL学園)のKKコンビなど9度あるが、公立高校では84年簑島の嶋田(阪神)杉本(広島)以来2度目。

◆楽天サプライズ3連発
 サプライズ指名をとくに連発したのが楽天。1位で高校通算56本塁打の昌平高・吉野を指名。メディアの予想では、1位候補に名がなかった吉野は「3年間の積み重ねが順位に出た」とうれし涙を流した。2位に愛知大で「青ゴジラ」の異名をもつ巨漢105キロ捕手・安田。3位には高校通算31本塁打の三島南高(静岡)前田。上位3位まで高校生外野手2人に大学生捕手と、いずれも全国区とはいえない野手の指名3連発に、ネットでは「独自路線すぎる」「予想外すぎて心配」「凡人には理解不能」などと反響が大きかった。

◆公表成功
 名前のある突出した選手が少ないこともあって、1位指名を公表した球団は2つと少なかったが、いずれも「吉」と出た。公表通り西日本工大・隅田を指名した西武は、公表しなかったヤクルト、広島、巨人との抽選を制した。ソフトバンクは競合する可能性があった最速157キロ右腕のノースアジア大明桜・風間の単独指名に成功し「してやったり」だった。

◆ビッグダディ
 ドラフトで5人を指名したソフトバンクが育成ドラフトで史上最多14人を指名。昨年巨人が指名した12人を上回った。ネットでは「ソフトバンク育てたい気持ち強すぎ。ほぼビッグダディ」とテレビ番組で人気の大家族にたとえる投稿も。ソフトバンクは育成出身の千賀、甲斐、石川、牧原らを開花させた実績がある。今回の育成指名51人も過去最多だった。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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