今も色褪せぬ伝説の異種格闘戦 猪木vsアリの“価値”に再脚光「一見無害に見えた試合でアリは重傷を負った」
「15ラウンドでドロー決着となった試合はマスコミや世間から厳しく批判された。積極性に欠けたことと、がんじがらめにされたイノキ側の明らかな不利から『史上最悪の試合』とさえ呼ばれた。しかし、一見無害に見えた試合で、アリは重傷を負った。
日本人レスラーの蹴りにより足に打撲や血栓ができ、感染症の危険性から切断の可能性もあると懸念されたのだ。幸運にも彼は回復したが、リング上で以前と同じ状態に戻ることは二度となかった。アリとイノキの戦いは、間違いなく格闘技の歴史に消えない痕跡を残した」
約50年の時が流れてもなお、こうして海外メディアで特集される。その事実が何よりも日本の地で実現した異種格闘技戦の凄みを物語ると言えよう。あらゆる試合が組まれるようになった現在も異彩を放った伝説の一戦は色褪せない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】中谷潤人、夢のPFP1位へ“最善の道”は? 井上尚弥との激突だけじゃない「近未来」を模索する【現地発】
【関連記事】「イノウエが恐くないのか?」――元世界王者のシビアな問いに若武者ピカソが告白。実現に動く井上尚弥戦への本音
【関連記事】井上尚弥vs中谷潤人は「運命」 米元世界王者が“メガファイト”実現を待望「私が日本人の試合を夢見るなんて、おかしいかもしれないが…」
1 2