角田裕毅の走りは「大惨事」 ガスリー母国で不運なクラッシュに非難噴出「ツノダは順位を譲るべきだった」

角田とのクラッシュによってリタイアを余儀なくされたガスリー。(C)Getty Images
スタート直後のアクシデントは思わぬ波紋を呼んでいる。
物議を醸しているのは、現地時間4月20日、F1の今季第5戦のサウジアラビア・グランプリ(GP)の決勝が行われ、8番グリッドでスタートしたレッドブルの角田裕毅の走り。レース開始間もない1周目で、後続にいたアルピーヌのピエール・ガスリーと接触したのである。
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緊急昇格後では自己最高となる8番手からスタートした角田。入賞圏内をキープしようと意気込んだレースだったが、開始間もなくして悲劇に見舞われる。各車混戦の中で迎えた幅の狭い第4コーナーで、後続のガスリーと接触。スピンしたマシンは制御を失い、第5コーナーの壁に激突。ピットインまで自走したが、接触した右のフロント部分に残ったダメージからリタイアが決まった。
角田はF1公式インタビューで「あのようなスペースでは、避けるのは本当に難しい。他に何ができたのか…正直言って分からない」と説明。また、ガスリーも「彼に悪意はなかった」と公言。当人同士が「不運」と認め合ったクラッシュだったが、前者の責任を追及する声はなぜか強まっている。
とりわけ辛辣なのは、ガスリーの母国からの意見だ。日刊紙『Le Figaro』は「重大な事故にはならなかったが、ガスリーは追い越し中にツノダに“衝突された”」と断言。さらにフランスに拠点を置くスポーツ専門局『Eurosport』も「大惨事。ガスリーがツノダに銛(もり)で突きされる」と皮肉交じりに批判を展開した。