中野友加里が語るトリプルアクセルへのこだわり、「クレイジーガール」誕生秘話とは

タグ: , 2020/11/19

 年々選手たちの技術が上がり、ハイレベルな争いが繰り広げられているフィギュアスケート界。

男子のみならず女子でも高度な技を披露する選手が多い中、注目すべきポイントの一つが「トリプルアクセル」だろう。

そのトリプルアクセルを、女子選手で日本で2人目、世界で3人目に跳んだ選手が、フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんだ。

そんな中野さんが、フィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」で、自身のトリプルアクセルへのこだわりやコツ、さらには「クレイジーガール」と呼ばれたきっかけについて語った。

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いざ本番で決めると自分のものにしたくなる


「トリプルアクセルって、現在世界で跳ぶ選手ってそんなにいないんです。
練習で沢山跳ぶ選手はいても、本番で構成に入れて跳ぶ選手はなかなかいないですね。そして、本番で決めるのは凄く難しいことです。
おそらく今世界でトリプルアクセルを跳べたと認められている選手は20人もいないんじゃないでしょうか。
当たり前になりつつあるものの、跳べない難しさがあると思います。そこはトリプルアクセルというハードな技術、高いレベルを物語っていると思います。」

と、改めてトリプルアクセルの難しさを語る中野さん。

そんな大技を自身が習得するまでについては、こう振り返る。

「私は絶対跳べるようになると思っていました。というのも、1番いい環境で練習をしていたからです。伊藤みどりさんというお手本が目の前にいて、トリプルアクセルを跳ぶことが当たり前の練習環境だったんですよね。伊藤みどりさんは4回転も練習されいてたので、『練習が当たり前』の環境で育ってきました。なので、自分もいつかあのジャンプが跳べると勝手に信じていたんです。
ただ、トリプルアクセルを跳べるようになって、いざ本番で決めると自分のものにしたくなるんですよね。次の大会でも魅せていきたいと気持ちが変わっていきます。そういった『欲』と自分にとっての一つの『武器』になっていたのが、このトリプルアクセルだと思います。なので、トリプルアクセルに対するこだわりは人一倍強かったですね。
ただ、跳んだ後に維持していく難しさ、同じジャンプを毎日跳び続けるのってこんなに難しいんだというくらい、本番で決めるのが大変なジャンプだなと思います。」





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