中日、初の対外試合から見えた「今季の戦い方」 二遊間はほぼ確定? 先発ローテ候補に明暗
■松木平が気にしてほしいこと
投手陣の継投は以下のようになった(カッコ内はイニング数)。
松木平(3)→メヒア(2)→岡田(2)→勝野(1)→橋本(1)
3人目の岡田俊哉までは先発調整、後の2人はリリーフで回っていくことが想定される。松木平とメヒアは、できれば開幕からローテに入ってほしい立ち位置の投手だ。
映えある“開幕投手”となった松木平は、毎回走者を背負う苦しい投球で3回2失点。2回までは昨季の経験を活かして無失点で凌ぐも、最終イニングで失点を重ねた。
気になったのは、森敬斗にあっさり盗塁を許したこと、サインが出ていたにもかかわらず二塁への牽制ができなかったことだ。自身の投球に課題を持って臨むのは間違っていないが、実際のゲームでは投球以外の細かいプレーが要求される。ローテ投手で回るには、その部分も大事にしたいところだ。
メヒアは2回1安打無失点で、ほぼ言うことがないほどの内容。球威のある速球を軸に、ある程度コースに散らばれば打者を抑えられると証明した。昨季は3勝に終わり契約満了も考えられたが、井上監督の慰留により今季も竜の一員に。本人には期するものがあるだろう。
日本一チーム、そして3月28日の開幕戦で戦う相手に零封負けは残念だったが、起用法や個々の現在地はある程度見えた試合だった。今後も実戦が続く中で「ポジティブ・サバイバル」はより激化するはず。選手たちにはキラリと輝くものを見せてもらいたい。
[文:尾張はじめ]
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