【山田恵里×入江聖奈③】東京五輪金メダリストが選んだ「最強アスリート」は?引退後の目標も告白
山田 オリンピックの金メダルは鳥取県出身者では初ですよね?
入江 そうなんです。自分の力だけど、そこまで上に行くって難しいです。やっぱり期待してくださる方がいないと、考えられない気はします。私、引退するとき全く迷わなかったんですけども、恵里さんはどうでした? なんか悲しくなって来なかったですか? これが最後の素振りか、みたいな。
山田 シーズン中は悲しくなってこなかったんですけど、引退を発表してからいろんなセレモニーをしてもらうたびに、泣いてました。毎回号泣でしたね。でも、シーズン中から「もう結果は出せないな」って感じがしていたので、スッキリ辞められました。
ーー入江さんはカエル研究の道に進みますが、山田さんのセカンドキャリアでの夢は?
山田 まずはいろいろと勉強して、吸収していきたいと思っています。今までソフトボールしかしてこなかったし、いろんな人にお世話になったので、今度は自分が恩返しをしたい。それがどんな形なのかは分からないですけど、やっぱ経験したことしか伝えられないので、失敗体験も含めて伝えたい。キャプテンとしてのプレッシャーとか、人との付き合いとか、人のためになることはある程度経験はしてきてるかなと思うので、それを誰かのために使っていきたいです。だから、2023年は、いろんな人に会いに行ったりとか、そういう機会を作っていきたいと思っています。
入江 私の2023年の目標は、フットワークを軽くしたいと思っています。友だちの誘いも結構断ってしまうので、2023年はなるべく断らないようにと。このままだと友だちが減っちゃうと思って。
山田 自分がやりたいようにやるのが一番ですよ。無理するとしんどいから。人との繋がりで生きていかなきゃいけないけど、無理はしなくていいと思います。
入江 私は本当にめちゃめちゃ人見知りなので。恵里さんは人見知りじゃないですもんね。カエルトークも聞いてくださいましたし。
山田 いや、めちゃめちゃ人見知りですよ。でも、知らないことは気になるんです。常にそういう姿勢を大事にして、これからも常に吸収しようと思っています。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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