国際自動車連盟(FIA)会長が日本のモータースポーツファンへ応援メッセージ「共にモータースポーツ精神を貫きましょう」
新型コロナウイルス禍でモータースポーツ競技の延期、中止が相次ぐなか、国際自動車連盟(FIA)のジャン・トッド会長が8日、日本の4輪競技を統括する日本自動車連盟(JAF)に日本のモータースポーツファンへ向けた応援ビデオメッセージを寄せた。JAFモータースポーツの公式ツイッターなどに公開されている。
FIAのジャン・トッド会長のビデオメッセージ(JAFモータースポーツの公式ツイッターから)
メッセージは2分18秒。日本語訳の全文は以下の通り。
親愛なるJAF会長の藤井一裕様と、日本のモータースポーツを愛する友人へ
COVID-19(新型コロナウイルス)によるパンデミックにより生み出された、この新しい現実の中、これだけは皆様に知っておいていただきいのです。
「FIAはあなたと共にあります」
「そしてこれからも、できる限りのサポートを提供させて頂きます」
ご存知のように、これは前例のない身体への危機であるだけでなく、経済的にも、財政的、社会的、政治的、そして人類としての危機でもあり、私たちは皆、同じ様に苦しんでいます。
スーパーGT、スーパーフォーミュラ、国内ラリー競技をはじめとする多くの日本国内レースだけでなく、F1、WRCなどFIA世界選手権大会も全て、残念ながら延期またはキャンセルとなりました。
もちろん大会の開催は、日本のモータースポーツコミュニティーにとって不可欠なものです。また、モビリティー(一般の道路使用者)の世界で言えば、数十億人によるロックダウンは「一般ドライバーや道路ユーザーにサービスを提供する」というモビリティの本来の役割とは真逆な状況に置かれています。
しかし、希望を失ってはなりません。私たちはこれまでにも多くの困難な状況を克服してきましたし、今後もないとは言い切れません。
このような状況の中でも、我々が共に生み出すイニシアティブ、それこそが私たち共通の目的に向かっている事、その揺るぎない絆の証と言えましょう。
ウイルスとの世界的な戦いの中、日本がこれまでに成し遂げた成果を祝福したいと思います。引きつづき団結を固持し、決して諦めない事。それこそが、このかつてない困難をも乗り越える秘訣となります。そして私たちは共に、新しい未来を築くのです。
あきらめないで。
共にモータースポーツ精神を貫きましょう。
ステイ・セーフ。
ジャン・トッド
[文/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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