「可能性はある」故障者続出の巨人で緊急トレードはあるか 球界OBが着目する「巨人ベテラン捕手」「パ・リーグ右の外野手」

小林は高い技術力でも評価されている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
昨年リーグ覇者の巨人が苦しんでいる。
開幕投手を務めた戸郷翔征は11日の広島戦で10失点KOでファーム調整となった。打線では開幕から故障でベテランの丸佳浩を欠く中、開幕から2戦連続でホームランを放つなど安定的なパフォーマンスを示していたトレイ・キャベッジが12日の試合で8回に走塁中に一塁手と交錯し、転倒。左手親指と肩を負傷し、病院で検査を行っている。
【巨人】育成の笹原操希が近日中に支配下登録か‼︎丸キャベッジの負傷で外野手どうなるのか⁉︎笹原操希の評価とは…高木豊が考えるトレード案を語ります‼︎
開幕から各球団と対戦が一回りし、借金1のリーグ5位。もちろん、勝負はまだ先だが、ライデル・マルティネスを加え、最強救援陣を生かすために終盤までにリードするという展開になかなか持ち込めないでいる。
巨人の現状に関しては球界内からも考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は14日に自身のYouTubeチャンネルに「【巨人】育成の笹原操希が近日中に支配下登録か!!丸キャベッジの負傷で外野手どうなるのか!?笹原操希の評価とは…高木豊が考えるトレード案を語ります!!」と題した動画を更新。巨人の現状を独自の目線で考察を加えている。
まず14日に育成から支配下登録が発表された外野手の笹原に関して言及。
高木氏は「パンチ力ある、打ち方もすごくいい 走り打ちをしない、体が開かない」とコメント。広角に打てる点も評価した。
一方で現状の巨人の外野手布陣に関してはやや厳しい目を向けた。ファームに浅野翔吾、秋広優人などのロマン砲もいるが、守備も含めての総合力で不安が残るとし、一時1軍昇格となった萩尾匡也に関しても打撃力で課題が残ると見る。
常勝軍団とあって、育てながら勝つのではなく「戦えないといけない」として、現状は昨年も攻守で存在感を示した丸の不在が重く響いているとした。
その上でチームの危機脱出のために、トレードに関して「可能性はある」とコメント。
あくまで私案としながら、「トレードするのだったら、ロッテの外野手、日本ハムの外野手、これは、いい選手はいる」とトレード相手として2球団をピックアップ。
巨人から放出される可能性がある選手についても言及した。昨年は3捕手併用で存在感を示したベテラン捕手の小林誠司に関して「適任だと思う」と交換要員になりうると見る。
今季はFA移籍してきた甲斐拓也が開幕からスタメンマスクをかぶり、打撃でも現在リーグ3位の打率・353(14日現在)と攻守に存在感を発揮している。昨年まで多く先発マスクを被った大城卓三、岸田行倫が控え捕手となっている現状を受けても、1軍昇格への道がなかなか見えてこない。