【巨人】なぜ戸郷翔征はプロワースト、10失点KOされたのか 「狂ったメカニズム」「今後の道」とは

戸郷はプロワーストの10失点、ここから巻返せるか(C)産経新聞社
衝撃的なシーンだった。
11日の広島戦(マツダ)に先発した戸郷翔征は今季3度目の先発で4回途中10安打10失点と大炎上。今季2度目の開幕投手を託された若き右腕が開幕から悪夢の3連続KOとなり、試合後に2軍降格が決まった。
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今度こそー、巨人ファン誰もが勇姿を期待した試合。
しかし戸郷は広島打線につかまる。1点リードした2回一死二、三塁の場面。菊池涼介にレフト線へ2点適時二塁打を許すなど、この回3失点。
さらに4回には2四球、長短打含む6安打7失点。しきりに戸郷もマウンドで首をひねるもそれでもベンチも救援陣をあえて送り込まず、一方的に失点が重ねられる光景にマツダスタジアムも異様な空気となっていく。
2-9の4回一死二塁、野間に三者連続となる適時打を浴びて10失点目。続くファビアンに安打を許したところで、指揮官の阿部慎之助監督がゆっくりベンチから出ていく。
交代を告げられた戸郷はマウンドでうつむきながら、ベンチに引き上げ戦況を見守った。
戸郷にとって10失点はプロ7年目にして自己ワースト。今季の登板では幾度となく首をかしげるシーンも目立つが、パフォーマンスを示すことができない。
昨季はノーヒットノーランも達成し、12勝をマーク。自身2度目となる最多奪三振のタイトルを獲得と4季ぶりのV奪回を果たしたチームをけん引した。