F1ジャーナリスト・今宮純さんが急逝 アイルトン・セナ事故死の際は現地の放送ブースで解説
アイルトン・セナの事故死
アイルトン・セナが事故死した1994年サンマリノGPの詳細がつづられた今宮純さんの取材ノート(鶴田真也撮影)
その時には、1994年5月1日にセナが事故死したサンマリノGP(伊イモラ)の取材ノートも見せていただいた。
「2:17」。赤い字ではっきりと時刻がつづられていた。セナはスタート直後のタンブレロコーナーで直進し、コンクリートウオールに激突した。
今宮さんはその時、現地の放送ブースで解説をしていた。当時はフジテレビの地上波でレースが中継され、欧州ラウンドは深夜に録画で放送される形式だった。その日は中継前のニュース番組の枠でセナの事故や容体が伝えられ、F1中継も冒頭ですぐに緊急生中継に切り替わり、ピットウオールから実況メンバーが最新の情報をリポート。その後もレースの録画放送を挟みながら番組が続けられた。
セナ死亡の一報が届いたのは日付が変わってから。すぐさま、ピットウオールの映像に切り替わり、今宮さんは声を震わせながら「モータースポーツで働いている者の1人として受け止めなければならない。再来週のモナコGPにセナはいませんが、F1は続いていくわけです」と伝えた。
今宮さんの言葉を借りるなら、今宮さんが鬼籍に入ってもF1は続いていく。どうか天国からF1を見守ってください。本当にお世話になりました。ありがとうございました。
[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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