ロッテの佐々木朗希投手が「8回完全」のまま降板 中6日が基本のNPBで「100球めど」に賛否の声

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 巨人の桑田真澄投手チーフコーチは2021年の投手チーフコーチ補佐時代に雑誌のインタビューで135球での完投を理想に掲げた。中日の先発左腕・大野雄大投手も一部スポーツ紙に「100球めどという考え方もありますけど、先発は1週間に1度。1イニングでも多く投げた方が中継ぎの負担が減る」と語り、先発完投の意識が強い。

 ただ、佐々木朗の場合は球速が桁違いに速く、17日の試合でも8回にこの日最速タイの163キロを投げた。プロの平均的な投手がスポーツカー級の高性能エンジンを積んでいるとしたら、佐々木朗はそれ以上のF1カー並みのハイパーエンジンを操っているようなもの。限界を超えて投げれば、予期せぬエンジンブローが起きるかもしれない。

 高卒でプロの世界に入ってまだ3年目。これまでのプロ野球でも逸材と言われながら肩を酷使して短命に終わった投手は少なくない。「平成の怪物」と呼ばれた松坂大輔も200勝に届かなかった。大記録に固執せずに体への配慮を最優先にさせたことはロッテ首脳陣の英断だったとみる。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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